ソニー「FE12-24mm F2.8 GM」は実にハイクオリティなレンズ

Photography Blog に、ソニーの新しい大口径広角ズーム「FE12-24mm F2.8 GM」のレビューが掲載されています。

Sony FE 12-24mm F2.8 GM Review

  • 鏡筒は金属製で、造りは非常に良いと感じる。フォーカスリングの反応は良く、ほとんど機械式のフォーカスリングと変わらない。
  • AFは4つのXDリニアモーターが使用され、非常に速く正確だ。α7R IVとの組み合わせでは約0.1秒で被写体にロックした。AFの迷いは明るい場合でも暗い場合でも、あまり見られなかった。AFは非常に静かなので、動画にも理想的だ。
  • 色収差はテスト撮影の画像では、ほとんど見られなかった。周辺光量落ちは、開放では顕著で、解消するには3段分絞る必要がある。歪曲は12mmではタル型が顕著だ。
  • F16やF22に絞り込んだ時の光芒はとても素敵で、太陽を直接画面に入れてもそれほどフレアは見られない。
  • 9枚羽根の円形絞りが採用され、ボケはこのような超広角レンズとしては、とても魅力的だ。
  • 解像力テストは実写で行った。中央の解像力はF2.8からF11に至るまで高いままで、F16とF22では回折の影響が見られる。隅は中央とほとんど同等のシャープさで、F4からF11で非常にシャープになる。(※ズーム全域で同じ評価です)
  • このレンズはF2.8通しの12-24mmのズームにも関わらず、信じられないほど軽く、コンパクトで、そして実にハイクオリティだ。中央の画質はズーム全域で際立ったシャープさで、画面の隅も非常に良好な画質だ。他の超広角レンズと同様に広角端では歪曲と周辺光量落ちが厳しいが、色収差はよく補正されていて、ボケもかなり綺麗だ。鏡筒の造りも見事だ。唯一足りないものは手ブレ補正だが、F2.8通しの明るさと、ボディ内手ブレ補正で補えるだろう。
  • 12mmの超広角が不要なら、少しお金を節約してFE16-35mm F2.8 GM を選ぶことを提案したい。また、F4の明るさで十分ならFE12-24mm F4 Gも検討する価値がある。しかし、もし予算の問題がなく、ソニーの最高の超広角レンズが欲しいなら、FE12-24mm F2.8 GMがそのレンズだ。

sony_fe12-24mmf28_020.jpg

このレンズは12mmスタートの大口径ズームにもかかわらず、開放から本当に良く解像していますね。このスペックのズームで隅まで流れることなくきちんと解像しているのは驚きです。

この高い解像力に加えて、発色が良くボケも滑らかで、逆光耐性も良好と、隙きのない仕上がりという印象です。歪曲と周辺光量落ちは目立ちますが、これは12mmスタートの超広角ズームなので仕方がないところですね。