キヤノンのクアッドピクセルAFセンサーの特許

Canon News で、キヤノンのクアッドピクセルAFセンサーの特許が紹介されています。

Canon Patent Application: Another Quad Pixel AF Sensor Patent

  • EOS-R1にグローバルシャッターが搭載される可能性があると、かなり話題になっているが、キヤノンがR1に搭載するセンサーは、このクアッドピクセルAFセンサーの方が、遥かに適切なセンサーだと思う。

    現在のデュアルピクセルAFは、カメラを横位置に構えたときに、被写体の輪郭部分が垂直方向であれば確実にピントを合わせることができる。これは、デュアルピクセルAFでは全ての画素が一方向に配置されているからだ。

    キヤノンが必要としているのはクアッドピクセルで、画素は2回分割(4分割)され、位相の異なるさまざまな画素の配置が可能となっている。

    私の意見としては、スポーツ撮影用カメラでは、グローバルシャッターよりも、このこと(縦でも横でもピントが合う)の方が遥かに重要だと思う。スポーツカメラマンが、最も困るのは、被写体の向きのせいでAFがロックせず時間を無駄にすることだ。

    この特許出願(特開2020-171060)は光学性能の劣化を抑え、ピント検出精度を高めることを目的としている。

canon_patent_2020-171060_001.jpgキヤノンはフィルムカメラの初代EOS-1で、縦横の検出ができるクロスタイプのBASISを初めて搭載しましたが、EOS R1でも像面位相差で縦横の検出ができるクアッドピクセルAFを搭載するのでしょうか。

クアッドピクセルで像面位相差で縦横の検出ができるようになれば、ミラレースカメラのAF性能は更に大きく進化しそうですね。