キヤノン「EOS R3」はフラッグシップ機ではなくR5と将来登場するフラッグシップ機の間に位置する機種

Canon Rumorsで、PhotoWebExpoで行われたキヤノンロシアのコンシューマー部門の責任者のインタビューが紹介されています。

Canon talks EOS R3, and confirms that it is not the flagship mirrorless

  • (EOS R3がターゲットとする写真家は?)
    EOS R3はプロやハイアマチュアをターゲットにしており、EOS-1D X Mark IIIを置き換えるものではない。このカメラは野生動物やスポーツ、レース、報道写真を対象している。サイズはEOS-1D X Mark IIIよりも小さくなるだろう。

  • (なぜEOS R1ではなくEOS R3なのか?)
    このカメラはEOS Rシステムの新シリーズで、EOS R5と将来登場するフラッグシップ機の中間に位置する。EOS R3はフラッグシップ機ではない。

  • (EOS R3のセンサーは新型センサーなのか?)
    EOS R3は裏面照射積層型センサーを採用したキヤノンで最初のカメラになる。このセンサーはキヤノンによって開発されたこの種のセンサーで初のコンシューマー向けの製品だ。

  • (EOS R3のセンサーはキヤノンで初めての積層型センサーなのか?)
    キヤノンでは2番目の積層型センサーで、最初に積層型を採用したのはPowerShot G7X Mark III だ。フルサイズでは初の積層型センサーとなる。

  • (キヤノンはRFマウントを他のメーカーと共有するつもりはあるか?)
    そうは思わない。キヤノンはRFマウントをクローズのままにする可能性が高いので、サードパーティーは、RFマウントの新技術を利用するためにリバースエンジニアリングが必要になるだろう。

  • (EOS Mシステムの将来は?)
    CanonRumors:キヤノンはシステムの将来についてはコメントしなかったが、EOS Mは「システムが整備されている」と述べていた。これに多くの人が同意するかは定かではない。

  • (グローバルシャッターを搭載したセンサーはEOS Rシリーズに採用されるのか?)
    CanonRumors:彼はEOS G700 GSに既にグレーバルシャッターが採用されているとコメントしているが、グローバルシャッターは性能過剰であり、多くの写真家にとって有益かどうか・・・と述べている。これはキヤノンがCinema EOSにしかグローバルシャッターを採用しないことを意味しているのだろうか? また彼はグローバルシャッター搭載センサーの製造が難しいとも述べている。

 

キヤノンのフラッグシップは伝統的に「1」なので、EOS R3がフラッグシップ機でないのは想定の範囲内ですが、キヤノンの幹部によってEOS R3よりも上に将来フラッグシップ機が登場することが明言されたのはこれが初めてですね。将来のEOS R1の登場が、これでほぼ確実になりました。

RFマウントの開示に関しては、どうやらなさそうで、サードパーティーから登場するRFマウントレンズはEFレンズ同様にリバースエンジニアリングによるものになりそうです。ただ、サムヤンから既にRFマウントのAFレンズが登場しているので、リバースエンジニアリングは困難というわけでもなさそうですね。