PENTAXは今が他社の一眼レフユーザーを取り込む絶好の機会

PetaPixelに、最近の一眼レフカメラメーカーの動向のまとめとペンタックスへの意見が掲載されています。

Pentax May Have Lucked Out as Nikon and Canon Leave DSLRs Behind

  • ペンタックスの未来はどうなるのだろうか? 先週、ニコンはデジタル一眼レフの開発中止の報道を否定せず、日経アジア版はキヤノンも今後数年でデジタル一眼レフの生産を終了すると報じている。

    ニコンとキヤノンはカメラ開発においてジレンマに直面しているが、おそらく最も異論が出ないのは、全ての一眼レフカメラの開発を終了し、技術開発の資金は長期的に利益が得られる場所(ミラーレスシステム)に集中させるということだ。

    一眼レフの旗手はペンタックスで、ペンタックスはミラレースはラインアップせずに、ブランドビジョンでは「ペンタックスは一眼レフフォトグラフィーの将来を信じている」と大胆に謳っている。リコーのCEOは、ペンタックスがミラーレスに参入することはあり得ないと述べている。

    ペンタックスの一眼レフの2021年の販売台数シェアは5.8%しかなく、これは全世界で13万台だ。ペンタックスは、ライカと同様の大量生産とは異なる手法(工房的ものづくり)を取ることを発表している。

    ニコンとキヤノンが一眼レフから急速に撤退しているので、ペンタックスが一眼レフを生産する最後の企業になる可能性があるだろう。ライカがレンジファインダー機の製造を続けているように、一眼レフには存続可能な(しかし小さな)市場があるように見える。この市場を取り込むには、一眼レフカメラとレンズの継続的な開発が鍵になるだろう。

    ペンタックスはその専門性と現在の立ち位置から、この状況を利用するのに最高の立場にあると思われる。問題は既存の一眼レフユーザーを、ペンタックスブランドにどれだけ取り込むことができるかということだ。

    ペンタックスは今こそ魅力的な攻勢をかけて、将来の開発ロードマップを公開し、年間50万台の販売が継続する可能性のある一眼レフ市場の潜在的な顧客を取り込む絶好の機会ではないだろうか。ペンタックスは、競合他社が競争から降りるのを選択したことで切り札を得たわけだが、次に何をするのだろうか。

 

確かにニコンとキヤノンが一眼レフ市場から撤退すれば大手の一眼レフメーカーはペンタックスしか残らないので、ニコンとキヤノンの一眼レフユーザーの一部を取り込めれば、ペンタックスが現在よりも販売台数を伸ばす可能性はありますね。ペンタックスがニコンとキヤノンの一眼レフユーザーにとって魅力的な提案ができるかどうかが鍵ですが、どうなることでしょうか。