タムロンが手ブレ補正搭載の「35mm F1.8」「50mm F2.5」「80mm F2.8」「100mm F2.8」の実施例を含む、動画に配慮したコンパクトで高解像力な光学系の技術に関する特許を出願しています。
- 出願人:株式会社タムロン
公開番号:P2022118219
出願番号:P 2022101093
公開日:2022-08-12
発明の名称: 光学系及び撮像装置 - 【課題】軽量、コンパクトかつ高解像な光学系及びそれを備えた撮像装置を提供すること
- フォーカスレンズの移動による像倍率の変化が大きい場合には、画像が常に揺らいでいるように見えてしまい、非常に不自然となる。従って、動画対応のレンズに関しては、ウォブリング時の倍率変化を小さく抑えることが重要な項目の一つとなっている。
- 動画撮影時には、被写体の動作に合わせてカメラの向きを変えたり、撮影者の移動が必要になったりする場合が多いため、像ぶれが発生しやすくなる。このため、動画撮影用の撮像レンズには、防振補正を担う防振レンズ群が備えられていることが好ましい。
- 本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、軽量、コンパクトかつ高解像な光学系及びそれを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
- 実施例1(50mm F2.5 VC)
焦点距離 49.9833 48.4311 45.6545 43.5921
Fナンバー 2.6093 2.6122 2.6766 2.7802
半画角 23.1943 23.1920 23.0731 22.8720
- 実施例2(80mm F2.8 VC)
焦点距離 78.8596 76.4902 72.2186 69.1983
Fナンバー 2.8545 2.8742 2.9429 3.0388
半画角 15.1336 14.9873 14.5638 14.1307
- 実施例3(100mm F2.8 VC)
焦点距離 104.9887 100.3831 92.5082 89.5415
Fナンバー 2.8961 2.9117 3.0806 3.1799
半画角 11.4568 11.3623 11.0127 10.8236
- 実施例4(35mm F1.8 VC)
焦点距離 36.0396 35.2675 33.8444 31.9661
Fナンバー 1.8823 1.8813 1.9199 2.0372
半画角 30.7315 30.7624 30.7261 30.4572
像高は記載されていませんが、収差図の像高が21.64mmになっているので、全てフルサイズミラーレス用のレンズです。この特許出願のレンズはフォーカスブリージングを抑えることと、動画撮影時の手ブレ補正に主眼をおいているようなので、ZV-E10のような機種と組み合わせることを念頭に置いて設計しているのかもしれませんね。
きんのすけ
どのレンズも光学全長を短くした設計のようですが、50mm F2.5という明るさはパンケーキレンズ? それにしては8枚玉の複雑なレンズ構成。
Carl Zeiss Tessar T*45mm F2.8は3群4枚、GN Nikkor 45mm f2.8は3群4枚、驚異的な薄さだったsmc PENTAX-DA 40mmF2.8 XSで4群5枚ですから、タムロンの50mm F2.5はパンケーキとは違うのかな。なんだかわからないけど楽しみなレンズです。