パナソニックの基本戦略は2マウント体制で幅広い顧客のニーズに応えること

CineDがYoutubeでパナソニックイメージング事業部長のインタビュー動画を公開しています。

パナソニック・インタビュー: パナソニックの最新アップデートと未来を垣間見る

  • (LUMIX S 28-200mm F4-7.1について)
    小型化のために非球面レンズを使用し、デュアルフェイズリニアモーターなど新しい技術をふんだんに使用している。

  • (G9IIが登場したがGH6の販売への影響はあるか?)
    G9IIは位相差AFの採用などで好評を博している。一方でGH6は多彩な動画コーデックを強みにプロの映像制作で人気を博しており、堅調に推移している。

  • (プロ機とコンシューマー機の事業を統合した理由は?)
    写真や映像制作は個人とプロのボーダーレス化が進んでおり、機材も相互に行ったり来たりしている。その状況をスピーディーにキャッチアップし顧客に新しい提案をするためだ。

  • (フルサイズのS5IIはm4/3のG9IIよりも安価だが、フルサイズに集中する考えはあるか?)
    イメージング事業の基本戦略は、特徴が全く異なるフルサイズとm4/3を2マウントで幅広い撮影シーンに応えていくことだ。2つの幅広い選択肢を提供することによって、幅広い顧客のニーズに応えていきたい。表現を極めていきたいという顧客にはフルサイズ、高速性や機動性が必要なシーンに適したカメラが欲しい顧客にはm4/3ということで、両方選択できるように考えている。

    m4/3の価値は忘れられがちだが、超望遠レンズとの組み合わせを考えるとトータルで機動性が高く、より幅広いシーンに対応する機動性を備えている。m4/3はフルサイズにはない体験が提供できるシステムだ。

  • (ライカとの協業の成果は?)
    ライカの絵作りの哲学であるライカモノクロームがG9IIに搭載され、これはライカの厳しい評価をクリアして認証を得ており、顧客から喜びの声を得ている。将来、カメラ業界をどう活性化するのか目標に、2社で密に協業を進める。

 

フルサイズのLUMIX Sシステムが登場してためm4/3の将来を不安に感じる声も結構あるようですが、パナソニックは2マウント体制維持ということで、現時点ではフルサイズにだけ注力するということはなさそうですね。