ニコンはREDのカメラで当面RFマウントを維持するが独自のシネマレンズ開発も検討している

PetaPixlに、ニコンとREDの今後の方針に関するニコン幹部(RED CEO)のコメントが紹介されています。

RED Will Continue to Support Canon RF, But Nikon is 'Considering' Making Cine Optics

  • ニコンがREDの買収を終えてから1週間も経たないうちに、同社はPetaPixelに対し、映画業界での地位を向上させ、新しいパートナーを活用する動きを始めたと語った。

    「我々は、シネマ市場で需要のあるレンズの開発を積極的に検討している」とRED新CEOであるニコンイメージング事業部の大石氏は述べている。

    「多くのシネマカメラの顧客がFマウントレンズのようなレガシーニコンレンズを使用しており、PLマウントに切り替えていることは承知している」

    大石氏はREDのZマウントカメラは明言しなかったが、その可能性を否定しなかった。「両社の力を結集したプロ仕様のデジタルカメラの開発が始まるが、数年はかかるだろう」と大石氏は言う。

    しかし、近いうちにニコン ZマウントRED カメラは登場しないことと、現在の REDユーザーのサポートを継続するため、ニコンは現在のREDのカメラでキヤノンRFマウントを維持する予定だ。「RFマウントは維持する。 ZマウントREDのカメラはしばらくの間は発売されない。したがって、現在のREDのラインナップは安心して購入できる」

    大石氏は、RFマウント使用に関するキヤノンとの取り決めについては話すことができないため、RFレンズのサポートをいつまで継続できるのかについては言及できなかった。しかし、RFマウントのサポートをすぐに終える考えはないようだ。

 

ニコンがプロ用シネマカメラの開発を開始するようですが、このREDの動画の技術がコンシューマー機にフィードバックされることを期待したいところですね。

また、ニコンのRED買収が完了したことで、ニコンがシネマカメラの分野ではライバルキヤノンのRFマウントを使用するという面白いことになりましたが、ニコンは「しばらくの間はZマウントのREDカメラは発売しない」と述べているので、少なくとも今後数年はRFマウントが維持されることになりそうです。

また、レンズに関してもニコンは「シネマ市場で需要のあるレンズの開発を積極的に検討している」と述べているので、ニコンのシネマレンズが登場する可能性はかなり高そうです。