高画素機は「α7R V」「Z8」「EOS R5 Mark II」のどれがベスト?

PetaPixelに、ソニーα7R V、ニコンZ8、キヤノンEOS R5 Mark II の3機種の高画素機の比較レビューが掲載されています。

Sony a7R V vs Nikon Z8 vs Canon R5 II: Which High-Res Camera is Best?

  • 私のお気に入りのカメラはハイエンドの愛好家向けカメラ、つまりソニー a7R V、ニコンZ8、キヤノンEOS R5 Mark II だ。価格に関しては 3 台のカメラはどれもほぼ同じだ。今回は、操作性、ディスプレイ、画質、アクション撮影、ビデオのカテゴリーの基準でこれらのカメラを評価した。

  • ハンドリング:3位はZ8で、操作性とカスタマイズ性は優れているが、私には大きすぎてグリップもあまり快適ではないと感じる。2位はα7R Vで、最も直感的な操作性ではないがコンパクトで使いやすい。1位はEOS R5 Mark IIで、R5で気に入らなかった点が全て改善され、最も直感的なタッチインターフェースが備わっており何も考えずに操作できるので非常に便利だ。

  • EVFとモニタ:3位はZ8で、EVFは遅延はないが解像度が369万ドットと許容範囲ではあるが最も低解像度だ。2位は576万ドットEVFのEOS R5 Mark IIで以前よりも大きく表示されクリアでシャープだ。1位はα7R Vで944万ドットEVFはリフレッシュが速く、高画素画像の評価に十分な解像度だ。モニタの稼働機構はα7R Vがベストだと思う。

  • 画質:3機種はどれも驚くほど美しい画像が得られどれでも満足できると思うが、EOS R5 Mark II はRAWのノイズリダクションにこだわっておりディテールがいくらか犠牲になり、少し物足りないので3位だ。我々はノイズリダクションは後から適用できる方が好みだ。2位はZ8で、電子シャッターなのでいくらかダイナミックレンジが狭いが、ISO64で少し取り戻せる。ディテールが豊富で光量に余裕があればZ8はEOS R5 Mark IIよりも優れた画質が得られる。1位はα7R Vで、ダイナミックレンジは他の2機種よりも少し優れており、高感度でもこの優位性を維持している。6000万画素の高画素は大伸ばしやトリミングで常に役立つ。

  • 動体撮影:3位のα7R Vは連写が遅いので明らかに不利だ。AFは優れていてストリート写真やウェディングには対応できるが、より厳しい条件の撮影ではもっと良い選択肢がある。2位は優れた3Dトラッキングを搭載したZ8で、アップデートによって全体的に非常に信頼性の高いAFになっている。また、ローリングシャッター歪みは少なく連写速度の速い電子シャッターは実に優れている。1位はEOS R5 Mark IIで特定のスポーツに特化した革新的なAFによってトップになった。視線入力AFも気に入っているが、キャリブレーションにバグがある可能性があり、これを上手く機能させられない人も多い。

  • 動画:α7R Vは動画に適さない6000万画素センサーのために苦戦しており3位に甘んじている。2位はEOS R5 Mark IIで、積層型センサーの採用で歪みが減少し動画機能は大幅に進化しているが、サブサンプリングの4K60pの画質が唯一の欠点だ。1位のZ8は最高のハイブリッドカメラの1つで4K60pもオーバーサンプリングだ。ほとんど全ての状況でスチルと動画の両方が必要な場合はZ8が最適だ。

  • 結論:集計結果ではEOS R5 Mark IIがトップだが、3台のカメラはどれも優れたツールだ。α7R Vは最高の画質が求められる写真撮影で、動体や動画を重視しない場合に最適だ。Z8はどのような状況にも対応できる万能のカメラで、依然として素晴らしい選択肢だ。EOS R5 Mark IIは旧型から大幅が改善が見られ、操作性と汎用性の高さは非常に気に入っているが、価格はやや高めだ。

 

α7R Vは非積層型で最も高画素のセンサーを採用しており、他の2機種とは明らかに性格の異なるカメラですが、じっくりと高画質な写真を撮るような用途では最適ですね。

Z8は何でも撮れる汎用性の高いカメラですが、大きさとEVFの解像度が少しマイナス評価されたようです。EOS R5 Mark II はAFと操作性に関してはここでは最も高い評価となっていますが、RAWにノイズリダクションがかかるのは画質面で少し不利になっているようですね。