キヤノンは「PowerShot V1」でコンパクトカメラ分野に再参入する?

Canon Rumorsに、キヤノンが本格的なコンパクトカメラ「PowerShot V1」でコンパクトカメラ市場に再参入するという記事が掲載されています。

Become Canon's New Line of Compact Cameras

  • キヤノンは2025年にPowerShot V1を発売し、コンパクトカメラ分野に再参入する計画だ。当初の予想とは異なり、「PowerShot V10」とは異なる本格的なコンパクトカメラとなる。

    現時点では、PowerShot V1の発表は2025年第1四半期末から第2四半期初めが予定されている。ただし、発表日は流動的だ。PowerShot G7 X Mark IIIおよびPowerShot SX70 HSは2025年前半の生産終了することが100%確定している。これは、新しいPowerShot Vシリーズの展開とタイミングが一致する。 キヤノン

    PowerShot V1の噂されている仕様
    - 2400万画素CMOSセンサー
    - 16-50mm(35mm換算)のレンズ
    - 3インチ液晶モニタ(約100万画素)
    - モニタは170°の視野角
    - 4K動画(わずかなクロップあり、アスペクト比のためと思われる)
    - スチル用の1.4倍クロップモード
    - RAW、C-RAW、デュアルピクセルRAW対応
    - H.265 / HEVCコーデック
    - C-Log3 / HDR PQ対応
    - 2025年第1四半期末~第2四半期の早い時期発売予定

    デュアルピクセルに関する情報が既に出ていることから、PowerShot V1のセンサーはキヤノン製である可能性が高い。過去にPowerShot G1 X Mark IIIがキヤノン製センサーを採用しており、これはPowerShotシリーズでデュアルピクセルAFを搭載した唯一の機種だった。

    情報提供者は実機の画像を送ることに消極的だったため、AI生成によるモックアップ画像が提供された。これは正式な画像ではないが、これまでAI生成画像は非常に正確だったため、画像を掲載することにした。

    また、情報提供者によると、PowerShot V1の正確なサイズは不明だが、G7 X Mark IIIよりもやや大きい印象を受けるとのことだ。画像を見る限り、確かに厚みがあるように見える。

Canon_powershotV1_AIgen_mockup_cr_001.jpg

  • 2025年に発表されるPowerShot Vシリーズの追加モデルについてはまだ情報がない。コンパクトカメラ市場の回復を見極めながら、キヤノンは慎重に展開していくと考えられる。

    PowerShot SX70 HSが生産終了するため、その代替となるズーム性能の高いVシリーズモデルが登場する可能性もある。

    PowerShot V1の価格は現時点では不明だが、現在のコンパクトカメラ市場の価格帯を考えると、600~800ドルの範囲になるのではないかと予測される。

    キヤノンの2024年の財務報告によると、SNSの普及により、スマートフォンとは異なる写真が簡単に撮影できるコンパクトカメラの人気が若者の間で高まっている影響で、特にPowerShot G7 X Mark IIIのような高価格帯モデルの注文が増加しているとのことだ。

    そのため、キヤノンは2025年にコンパクトカメラ市場を強化し、全体のカメラ販売台数を8.4%増加させることを目指すとしている。

 

PowerShot V1はてっきりV10のようなVlog用カメラかと思っていましたが、スチル向けの本格的なハイエンドコンパクトになるようです。このカメラを皮切りにキヤノンはコンパクトカメラに再参入するこということなので、以前のようにハイエンドコンパクトを何機種かラインナップすることになるのかもしれませんね。

画像のカメラはAI生成画像で本物ではありませんが、V1がこの画像に似たカメラなら質感の高いオーソドックスな正統派箱型ハイエンドコンパクトになりそうですね。V1の16mmスタートの広角寄りのズームは、風景や室内の撮影で重宝しそうです。