ニコンが2025年3月期の決算を発表しています。
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映像事業においては、APS-Cサイズミラーレスカメラ「Z50II」やフルサイズミラーレスカメラ「Z6III」等の新製品を中心にミラーレスカメラ及び交換レンズの販売数が増加したことに加え、円安効果もあり、増収となった。
一方、低調なシネマ業界の影響を受けたRED社の営業赤字に加え、Mark Roberts Motion Control Limitedの固定資産減損損失等の一時費用を計上したことにより減益となった。この結果、当事業の売上収益は2,953億63百万円、前期比5.6%増、営業利益は413億6百万円、前期比11.3%減となった。 - 今後の見通し:通期の事業環境は、映像事業においては、デジタルカメラ市場は堅調に推移すると見込まれる。
ニコンの映像事業は増収減益で、REDやMRMC関連の赤字のために減益となっているもののミラーレスカメラと交換レンズの販売は引き続き好調を維持しているようです。
2026年通期の見通しは若干の下方修正ですが、カメラの売上は前年並みを見込んでおり、下方修正は円高の影響を考慮したためのようですね。
Rosso Alfa
ニコンの映像部門は依然として好調を維持していますが、他部門が軒並み低調なのが少々気がかりですね。
映像部門が413億円稼いでいるのに全社の営業利益は24億円しかなく、映像部門の稼ぎを他部門が食い潰している状態です。
特に2本柱の一つのはずの精機部門がここのところ元気がなく、全社的にもデジカメ一本足打法になってしまっている点が危惧されます。
hui
ハイスペックな物が上手く売れている印象です
過剰在庫品の安売りや叩き売りも全く見かけません
REDとのシナジーには期待していますが、他社の猛追もあってかつて程の存在感が無いのが現在のシネマ界隈です
八木
連結の営業利益は少ないですが、精機事業の固定資産減損と棚卸資産評価損、本社移転費用、拠点再編費用といった一時費用を計上したためであって、深刻な状況ではなさそうですね。
投資しているデジタルマニュファクチャリング事業が軌道に乗るかどうか、精機事業のコスト圧縮と開発中の後工程向け露光装置でシェアを確保できるかどうか、今後数年で重要となるのはこの辺りでしょうか。
X3
「製品ミックスの変化により交換レンズの販売が計画未達」とありますが、Z6IIIやZ50IIの販売数量が増えたとされる割には、なぜレンズ販売が低調なのか不思議ですね。サードパーティレンズメーカーの影響なのか。
あと、精機事業の状況を見る限り、ニコン全体では、依然として構造改革が道半ばなのでしょうかね。
カメオ
ニコンはいつまで経っても柱と呼べるものが映像部門だけの印象です。なので映像部門がぐらつくと全体も大きくぐらつくような不安定さを感じます。安定的に稼げる柱が何本も立ってくれると安心なんですけどね。
焼きそば
固定資産減損は日産もやっていますね
将来の継続するマイナス分を前倒ししてまとめて計上しているだけなので、逆に今後はそのマイナス分を考えなくて良い分だけV字回復が見込めるということで評価としては悪くないと思います
ちばちば
>ニコンはいつまで経っても柱と呼べるものが映像部門だけの印象です。
コンポーネント事業は減収ですが、1割の利益を出しており悪くないですよ。ヘルスケア事業も売上が1000億円以上となり、ある程度柱になってきています。
インテルが主要顧客である精機事業が低調なのと、3Dプリンタなど新規事業のデジタルマニュファクチャリング事業がまだまだ赤字の状況です。
黒gatto
この2026年通期見通しというのは米国の関税問題を考慮した上での発表なんでしょうか?
まだ流動的な部分もあるとはいえ、市場が堅調に推移したとしても収益面でリスクを孕んでいる状況なのでは?