ペンタックスFA77mm F1.8 Limitedはライバルよりも画質に優れたレンズ

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Pentax smc P-FA 77 mm f/1.8 limited - lens review

  • 鏡筒はすべて金属製で欠点を探すのが難しい出来。フォーカスリングはスムーズで正確に動き、極めて快適
  • 中央部の解像力は絞り開放で33-35lpmm(基準値は30lpmm)に達していて、シャープで完全に許容範囲内の画質。これは、開放では甘いニコンやキヤノンのライバルよりもかなり優れている。F2.8まで絞るとすでに素晴らしい解像力で、F4まで絞るとズバ抜けた解像力になる
  • 周辺部の解像力は、絞り開放では23lpmmでこのクラスのレンズとしては満足いかない値だが、F2.8まで絞ると四隅まで良好な解像力になり、問題は無くなる
  • 色収差はピークで0.07%以下と少なく、問題にならないレベル
  • 歪曲は0.06%で実質上はゼロ
  • 周辺光量落ちはAPS-C(K20D)では開放で22%(-0.72EV)で問題ない
  • AFは音が大きく、高速と言うにはほど遠い。AF精度は、テストでは20%でミスし褒められない結果。AFがこのレンズの最大の問題点であることは疑いない
  • キヤノンやニコンのライバル(85mm F1.8)よりも開放付近の画質でかなり優れており、価格は高いが、疑いなく非常によく出来たレンズ。AFが最大の問題だが、結論はそれでも肯定的なもの。なお、DA70mm F2.4のAFには深刻な問題はなかった

 

解像力は中央部で50lpmmに迫る極めて高い値で、周辺部も開放こそ値が低いものの少し絞れば40lpmmを超える大変に高い値になります。色収差も少なく歪曲はほぼゼロと、光学性能的にはとても優秀なレンズですね。

唯一の泣き所はAF関係で、速度や精度に関しては改善の余地がありそうですね。ただ、AFに関しては、ボディ側の性能も関係してきそうなので、K20DだけでなくK-7でもテストしてみて欲しいところです。