ツァイスとライカの21mm F2.8とキヤノンEF16-35 F2.8L II、 ニコンAF-S14-24mm F2.8Gとの比較レビューが掲載

KenRockwell.comにツァイスのDistagon 21mm F2.8 ZEと、ライカ ELMARIT-M 21mm F2.8 ASPH、キヤノンEF16-35mm F2.8L II 、ニコンAF-S 14-24mm F2.8の比較レビューが掲載されています。

Zeiss 21mm Comparison

  • サンプルは、ツァイスとキヤノンは5D Mark II、ニコンはD3、ライカはM9のボディを使用し、RAWで撮影した
  • 中央部は、F2.8ではキヤノンが最も悪く、ニコンもそれほど良くない。ライカとツァイスは互角だが、ライカが若干シャープに見える。キヤノンもニコンもF2.8ではツァイスとライカにシャープネスで遠く及ばない
  • F8まで絞ると中央部は、ニコンが最も悪く見える。キヤノンとツァイスは同じくらいよく、ライカはそれよりわずかにシャープだが、これはM9のセンサーがニコンやキヤノンのものより性能が高いためだろう
  • 周辺部は、F2.8ではニコンとキヤノンは両方ともひどい画質だが、キヤノンのほうが若干シャープ。ここではツァイスが最もよい画質で、ライカはそれに迫る
  • F8まで絞ると周辺部は、ニコンが最も悪く、キヤノンのほうがニコンよりもずっとよい。キヤノンはツァイスの21mmと同じくらいよい。ライカは最もよい
  • ツァイスの21mm F2.8は、キヤノンのズームよりも優れている。絞ってもツァイスのほうが優秀だが、キヤノンもよい描写だ。ツァイスを5D MarkII に組み合わせると、ELMARIT-M 21mm をM9に装着したときと同じくらいシャープな画質で、7000ドル安くできる

 

テストに使用している3種類のボディの画素数がバラバラなので、厳密なレンズの比較ができるのは、同じボディを使っているキヤノンとツァイスだけではないでしょうか。

ニコン14-24が悪いのは、記事の中でも述べられていますが、画素数が少ないために同じサイズで切り出して比較すると解像力が低くなってしまうためのようです。ニコンは、できればD3Xを使って欲しかったですね。また、F2.8でEF16-35mm F2.8 II が極端に悪いのはピントが甘いためかもしれないとも書いてあります。

サンプルを見ると、ツァイスとライカの単焦点は素晴らしい画質で、最近のズームは性能が良くなったと言っても、やはりハイレベルな単焦点と比べると見劣りするのは否めないですね。

あと、ライカのM9は5D Mark II よりも画素数が少ないにもかかわらず非常に解像力が高く、コダック製の18MPフルサイズセンサーは、かなりの実力の持ち主のように感じます。