・Nikkor AF-S 70-200mm f/2.8 G ED VR II (FX) - Review / Test Report
- 大部分のパーツが金属合金でできた鏡筒のクオリティは素晴らしく、幅広いズームリングとフォーカスリングの感触は非常にスムーズ。レンズの全長は焦点距離やピントで変化しない
- 歪曲は広角端ではわずかなタル型(-0.586%)で、135mmでは1%を超える糸巻き型。200mmでは1.4%を超える糸巻き型。この値は歪が目立つ被写体では問題になるかもしれないが、歪曲の形が整っているので、後処理での修正は容易
- 周辺光量落ちはズーム全域で1EV未満で、とてもよく補正されており問題はない
- 中央の解像力は、ズーム全域で開放からF8までの絞りで最高(excellent)レベル。周辺部と四隅は少し解像力が低くなるが、とても良好(very good)のレベル。70mmと135mmのF2.8では(周辺部の)解像力が落ち込むが、200mm F2.8では問題はない
- 倍率色収差は70mmでは穏やかだが、135mmと200mmでは1.5ピクセルでやや大きい。軸上色収差は穏やかな値で、F4でかなり減少しF5.6で解消する
- ボケ味は、ズーム全域でおおむねとてもスムーズだが、若干うるさくなることがある。ハイライトのボケは輪郭も目立たずスムーズ。9枚の円形絞りのおかげで、絞り値にかかわらず円形を保っている
- 旧型で問題だった周辺部の解像力不足と、周辺光量落ちの問題は改善されている。しかし、最大撮影倍率が小さくなってしまったのは問題で、これはよくコミュニティで話題になっている。望遠側でよく最短撮影距離で撮影するなら旧型を選択したほうがいいだろう。小さな問題はあるが、それでもなお大いに推薦!
光学性能は5点満点で4点とかなり高い評価ですが、キヤノンのEF70-200mm F2.8 IS II (4.5点)と比べると若干低い評価になっているようです。とはいえ、周辺の解像力や周辺光量落ちは旧型と比べると大きく改善していて、文句のない性能の望遠ズームに仕上がっていると思います。
ただ、最大撮影倍率が旧型の1/5.6倍(AF時は1/6.1倍)から1/8.6倍になってしまったことは、用途によっては気になるかもしれませんね。
M
たぶん 他の方とダブっていると思いますが、表題ではⅡ→Ⅲとなっていますね。
改善できた理由が、倍率を下げることであったとしたら、やはりズームレンズは準マクロ化しない方が高画質に造りやすいということでしょう。
遠距離~近距離までを均一的にフォーローするのは、いい加減止めた方が良いのかも知れません。
管理人
>Mさん
管理人です。
フォントの関係で「II」と「は」の左側がくっついて「III」に見えるようなので、間にスペースを入れてみました。
M
管理人様
わたしの目が悪かったのですね。 m(_ _)m
キヤノンのⅡ型もニコンⅡ型と同傾向で、シャープネス・コントラストなどはデジタルに合わせてきましたね。
シャープさだけなら、最近のレンズは良くなりました。