Zeiss Distagon T* 35mm F2はフルサイズでの周辺光量落ちの大きさがウィークポイント

PhotozoneにツァイスのDistagon T* 35mm F2のフルサイズ機(5D Mark II)によるレビューが掲載されています。

Zeiss ZF (ZE) Distagon T* 35mm f/2 (on Canon EOS) - Lab Test / Review

  • 鏡筒は総金属製で見事な作り。ピントリングは、群を抜いて良好な感触。フォーカス時に前玉は回らないが、鏡筒は繰り出す
  • 歪曲は1.8%の穏やかなタル型
  • 周辺光量落ちはF2で2.4EVで極めて大きく、大部分のシーンで目立つだろう。F2.8まで絞っても周辺光量落ちは1.4EVでまだとても目立つが、F4以上に絞れば、それほど目立たなくなる。フルサイズでの周辺光量落ちは、ツァイスのZシリーズレンズの弱点だ
  • 中央部の解像力は開放から素晴らしく高いが、周辺部と四隅の解像力は良い(good)~とても良い(very good)のレベル。F4からF5.6まで絞ると解像力はピークに達し、画面全域で非常に高い解像力になる
  • 色収差は1ピクセル前後で比較的小さく、ピクセル等倍では見えるがプリントでは問題はない
  • フルサイズでのテストでは見事と言うほどの結果ではないかもしれないが、それでも素晴らしい画質だ。しかし、開放付近での周辺光量落ちの大きさが欠点だ

 

このレンズはLentTipのAPS-C機でのテストでは完璧に近い高い評価を得ていましたが、フルサイズ機のテストでは、周辺光量落ちが非常に大きく、周辺部の解像力もそれほど高くはないので、APS-Cのときほどのインパクトはないかなという感じです。

EF35mm F2(5D Mark IIでのテスト)と比較すると、開放時の解像力はツァイスのほうが少し上回っていますが、ピークでは同じかEF35mm F2のほうが多少良いくらいで、古いEF35mm F2も思ったよりも健闘しているという印象です。