ツァイスDistagon T*35mm F2は極めてシャープで素晴らしいレンズ

LensTip.comにツァイスのDistagon T*35mm F2 ZF/ZK/ZSのAPS-C機でのレビューが掲載されています。

Carl Zeiss Distagon T* 35 mm f/2 ZF/ZK/ZS lens review

  • 大口径の広角レンズでこれだけ完璧な解像力のレンズはほとんどない。中央部のMTFは開放から40lpmmに近く、非常にシャープ。F2まで絞れば40lpmmを超える。このレンズの相手になるのは、キヤノンのEF35mm F1.4Lだけ
  • 周辺部の解像力も素晴らしく、開放から30lppmを超える極めて高いレベル。周辺部の画質では、相手になるレンズはなく、高価なキヤノンのLでさえ相手にならない
  • 色収差はF2.8までは極めて小さいが、F4以上に絞ると劇的に大きくなり、F5.6で0.12%を超える。この点に関しては少し残念な結果
  • 歪曲は0.75%で35mmレンズとしては大きくはない。周辺光量落ちはAPS-Cでは開放で-1.24EVでこのクラスでは大きめ。F2.8まで絞ればほどんど目立たなくなり、F4でほぼ消失。フルサイズでの周辺光量が心配になる結果
  • センターもコーナーも極めてシャープで疑いなく素晴らしいレンズ。AFがなくても心配のいらないプロフェッショナルなすべてのフォトグラファーに推薦する

 

開放から十分に使える画質で、少し絞ると素晴らしいキレ味になるレンズですね。その上、広角レンズにしてはボケも綺麗です。高価なレンズですが、フルサイズ用の35mmレンズでは、設計の新しいものは他にほとんどないので、このレンズはとても貴重な存在ですね。