ソニーα55は良好な性能を持つカメラ

DigitalCameraInfo.comに、ソニーα55の詳細なレビューが掲載されています。

Sony Alpha SLT-A55V Digital Camera Review

  • 色再現性は紫とマゼンタなどで苦戦しているが、とても良好だ。どのカラーモードでも彩度が少々高すぎて、漫画的な表現になっている。長時間露光でも色再現性は保たれているが、1秒以上の露光ではノイズが顕著になる。
  • ノイズはISO800では1%を下回っているが、この感度を超えると急にノイズが増える。このカメラではノイズリダクションはWeakとAutoしか選択できないが、Weakのほうが若干ノイズが多くなるものの、この両者に大きな違いは見られない。ノイズリダクションONでのノイズの比較では、ノイズはライバル(Kiss X4やD5000など)やNEX-5と同じくらいのレベル
  • キットレンズの18-55mm SAMは、概ねとてもシャープでディテールは良好なレベルだが、色収差が目立つのと歪曲(ワイド端で3.29%のタル型)が大きいのが問題
  • ダイナミックレンジはISO100で7.4EVで良好な結果。低感度でのダイナミックレンジは、(APS-Cの)ライバルよりも若干大きく、G2と比べるととちょうど1EV大きい
  • 手ブレ補正はキットレンズとの組みわせでは極めて効果的で、ライバルの手ブレ補正システムよりも若干強い効果だった
  • オートホワイトバランスはとても良好だが、他の多くのカメラと同様に白熱灯下では若干悪くなる
  • 動画は素晴らしいクオリティで、色再現性が良くノイズも少ない。低照度下では彩度が低くなり色再現性が低下するが、良く持ちこたえている
  • 暗所での性能は良好で、透過光ミラーによって一部の光が反射されるが、性能に大きな影響はないようだ。α55は良好な性能を持つカメラで、ソニーの一眼レフに代わるものへの試みは、期待の成果をあげているように思える

 

高感度ノイズや色再現性などの基本的な画質中心のテストですが、透過光ミラーの影響はあまりみられないようで、α55は同クラスのライバルとほぼ同等の性能という結果になっています。

ここではα55の得意分野のテストがあまり実地されていないので、連写や録画中のAFのテストが行われていれば、ライバルに差をつけることができたかもしれませんね。

あと、手ブレ補正がとても強力で、レンズ内補正のNEXよりも効果が遥かに強いのは少々意外な結果でした。