ニコンAF-S NIKKOR 28mm f/1.8Gは驚くほどの性能だがフォーカスシフトが問題

CAMERA LABSに、ニコンAF-S NIKKOR 28mm f/1.8Gのレビューが掲載されています。

Nikon Nikkor AF-S 28mm f/1.8G review

  • AFは20回の施行で一度も外すことはなく、精度は素晴らしい。AF速度は無限遠から25cmまで0.7秒前後でまずまず速い。AFの作動音は静か。
  • フォーカスリングの動きは、それほどスムーズではない。フォーカスリングの回転角はおおよそ95度でMFには十分だが、残念なことにフォーカスリングに2mm程度の遊遊びがあり、厳しい条件下で正確にピント合わせをするのは厳しい。鏡筒は価格からすると安っぽく、35mm f/1.4Gと比べるとやわな造り。
  • 軸上色収差(ボケの色付き)は近接域では極めて大きいが、通常の撮影距離ではそれほど目立たない。F5.6まで絞ると、グリーンとマゼンタの色付きはほとんど解消する。
  • 絞るとかなり大きなフォーカスシフトがあり、後ピンになる。シャープに写すためには、若干手前にピントを合わせておくのが効果的で、さもないと絞り込んだ際に画質が低下する。初期設定のままのAFに頼るのは難しく、もしAFを使うならF1.8-2.8かまたはF4.0-5.6に合わせてAFを調整するのがいいが、両方セットすることはできない。F8以上に絞れば差は分からなくなる。この現象は何度も再テストしたが、正直なところとても残念だ。
  • 解像力テストはD800の標準設定でRAWで行った。中央の解像力は、D800の等倍の画像でも非常に良好で、開放から非常に高い解像力を示しており、非点収差もそれほど目立たない。
  • DXの周辺部の解像力は、開放ではコントラストは良好だが解像力はF4まで絞らないと制限される。F5.6では素晴らしい結果が得られる。FXの周辺部の解像力は、DXの周辺部とはかなり異なり、明るいエリアにいくらか強いハロが見られ、コントラストも低い。
  • 実写テストでは、周辺部はF1.8でも周辺光量落ちを除けば驚くほどの性能だ。ボケはとてもスムーズで、後ボケは35mm f/1.4Gよりも若干良く、広角レンズとしては素晴らしい。全体としては、28mm f/1.8Gは極めて良好な性能だ。

 

解像力チャートではFXの周辺部が若干甘いようですが、実写サンプルでは周辺部まで素晴らしい写りですね。ボケもスムーズで、広角レンズとしてはかなり良好のようです。ただ、絞った時のフォーカスシフトの問題を指摘されているのが少々気になるところですね。