ソニーE 35mm F1.8 OSSは開放からとても良好な解像力

ePHOTOzineに、ソニーE35mm F1.8 OSSとNEX-6との組み合わせによるレビューが掲載されています。

Sony E 35mm f/1.8 OSS Lens Review

  • 鏡筒は大部分が光沢仕上げのハイクオリティなプラスチックで、造りとデザインはEマウントレンズの典型だ。わずか155グラムの軽量にもかかわらず、レンズはとてもしっかりと組み立てられていると感じる。軽量なのでNEXとのマッチングは完璧で、テストに使用したNEX-6との組み合わせもとても良好だ。
  • AFはとても速く、0.5メートル以上の距離なら精度も高いが、近距離ではときどき正確にピントを合わせるのに苦戦することがある。フォーカスリングはスムーズで申し分のない重さがあるので、MFでの調整は快適だ。インナーフォーカスなのでフィルター枠は回転しない。
  • 手ブレ補正は、注意深く撮影して、1/6秒のシャッター速度でもシャープな画像を得ることができた。これは、おおまかに言って3段分の効果だ。
  • 中央の解像力は、開放で既にとても良好(very good)で、四隅も中央にそれほど劣っていない。これはこのような大口径レンズとしては、素晴らしい性能だ。絞ると画面全域で解像力が改善し、ピークのF4では画面全域で際立った解像力(outstanding)になる。
  • 色収差は、F5.6以上に絞ったときに周辺部で0.5ピクセルをわずかに超えるだけで、非常によく補正されている。色ズレは低いレベルなので、大きなプリントやトリミングでもほとんど問題はないはずだ。
  • 周辺光量落ちは開放で1.26EVで、まずまず良好な値だ。F4まで絞れば見た目に均一になる。
  • 歪曲はとても穏やかでほとんど気付かない程度の糸巻き型(0.981%)だ。もし完全にまっすぐにしたいのなら、歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理での補正は容易なはずだ。
  • 付属のフードはとても効果的だが、フードを付けなくても、フレアへの耐性はとても良好で、光源を入れて撮影した場合でもコントラストは良好に保たれている。
  • 価格は若干高めに思えるが、この性能は、たぶんこのレンズをそれだけの価値あるものにしている。解像力は開放からとても良好で、絞ったときには際立っている。その他の色収差や周辺光量落ち、歪曲などの収差も良好だ。加えて軽量コンパクトなので、このレンズは全ての本格的なNEXユーザーのバッグに加えるのに理想的なレンズだ。
  • 良い点: 良好な造り、素晴らしい解像力、軽量、色収差が少ない、歪曲が少ない、効果的な手ブレ補正。
  • 悪い点: 多少価格が高いかもしれない、近距離のフォーカス精度。

 

解像力は四隅まで際立って高い値で、これは、これまでのNEX用のレンズで最も解像力が高いレンズかもしれませんね。実写サンプルでも周辺部までとてもシャープという印象です。色収差や周辺光量落ちなども問題はなく、全体として光学性能は非常に高性能ですね。手ブレ補正も付いていて扱いやすそうなので、NEX用の定番レンズになりそうです。