ペンタックスQ10の画質は平均的なコンパクト並みだが色再現が素晴らしい

ePHOTOzine に、ペンタックスQ10のレビューが掲載されています。

Pentax Q10 Review

  • ボディは金属製でサイズは絶対的に小さく、ボタン類も非常に小さい。手が大きい人は操作がやり難いと思うかもしれない。小さいサイズにもかかわらず、モニタは3インチと大きく、明るくクリアで解像度もきちんとしている。
  • バッテリーライフはCIPA規格で250枚で、バッテリーがなくなるまでに228枚撮影できた。これは、プレイバックでの写真の編集作業も含まれている。
  • レスポンスのテストでは、RAWで連写した際に3枚撮影した後の速度の低下が著しかった。
  • 5-15mmのレンズは、広角端でも望遠端でも画面全域でディテールが良好で、パープルフリンジもよく抑えられている。最短撮影距離は30cmで、クローズアップ撮影には向いていない。
  • ノイズはISO100と200では少ないが、ISO400では若干ソフトな画質になる。ISO800では更にソフトになる。ISO1600ではディテールが顕著に失われ、色ノイズのために、若干紫の色ムラが見られる。ISO3200とISO6400は非常にノイジーで、色ノイズのためにグリーンと紫の色ムラが見られる。
  • サンプル画像では色再現が素晴らしく、暗い場所でも良好だ。ポートレートでは肌のトーンが好ましく、フラッシュ使用時に赤目も発生しなかった。
  • オートホワイトバランスはスタジオのライト、特に白熱灯では苦戦しており、プリセットのほうがずっと良好だ。蛍光灯ではオートでは若干(暖色に)傾き、プリセットでは4つの蛍光灯プリセットのうち3と4が良好だった。
  • Q10はデザインに力を入れており、ペンタックスでベストのルックスのカメラの1つだ。特に赤のボディカラーではそう思うだろう。残念なことに画質はそれほど素晴らしくはなく、平均的なコンパクトカメラと同程度だが、色再現は良好だ。ミラーレスカメラで画質重視なら他を選んだ方がいいが、小さなサイズのカメラが大好きで、かつレンズ交換の贅沢が味わいたい場合は、Q10はよい選択肢だ。
  • 良い点: 1080pのフルHD動画、レンズ交換式カメラでは極めて小さい、造りの良いボディ、大きなサイズのモニタ、フルマニュアル操作とRAWでの撮影が可能。
  • 悪い点: バッテリーライフがとても短い、ISO1600で色ノイズが目立つ、スタジオの光源下でのオートホワイトバランス。

 

Q10は高感度の画質はセンサーサイズなりですが、実写サンプルを見る限りでは、レンズの性能が優れているためか、同サイズのセンサーを採用したコンパクトカメラよりも余裕を感じる写りという印象です。

また、ここでは触れられていませんが、Qシリーズではセンサーの小ささを活かして、デジスコや天体撮影などを楽しんでいる方も多いようなので、アイディア次第でかなり楽しめそうなカメラですね。