キヤノンEF40mm F2.8 STMは絞り開放からシャープなレンズ

DxOMarkに、キヤノンEF40mm F2.8 STMのDxOMarkのスコアとレビューが掲載されています。

Canon EF 40mm f/2.8 STM 

 (テスト機は5Dmk2)   40mm F2.8STM   50mm F1.4   50mm F1.8 II   35mm F2 
DxOMarkスコア 26 24 25 22
解像力 15P-Mpix 15P-Mpix 14P-Mpix 15P-Mpix
透過 2.8T 1.7T 2.1T 2.3T
歪曲 0.2% 0.5% 0.5% 0.3%
周辺光量落ち -1.7EV -2.2EV -1.9EV -1.9EV
色収差  10μm 10μm 6μm 9μm

 

  • 安価なレンズだが、EF40mm F2.8 STMはしっかりとした性能だ。このレンズの強みの1つは解像力で、測定ではF2.8からF11までの間で、隅まで比較的一貫した解像力があることが示されている。その他の強みは歪曲が小さく、色収差がよく補正されていることだ。弱点は開放で周辺光量落ちが大きいことで、画面の2/3に渡って大きく周辺光量が落ちている。
  • EF40mm F2.8と比較検討の対象になると思われるEF50mm F1.4とEF50mm F1.8 II は、テストでは価格の違いにかかわらず、同じようなスコアだ。いずれも解像力は立派なスコアで、F2.8に絞ったときの解像力はどれも隅まで同じように一貫している。しかし、周辺光量落ちに関しては他の2本の50mmは(F2.8では)良好に補正されており、40mm F2.8は遅れを取っている。
  • 40mm F2.8は、DxOMarkでは、ほとんどのテストで好成績を収めている。また動画に最適な非常に静かなステッピングモーターを採用しており、エントリーレベルの標準単焦点を探しているユーザーには良い選択肢だ。このレンズは隅々までシャープで歪曲が無く、色収差もごくわずかで、透過率も正確だ。唯一の問題は、絞り開放で周辺光量落ちが大きいことだ。

 

上の一覧表にある35mm F2は、旧型(ISなし)のスコアなのでご注意ください。EF40mm F2.8STMは、1万円台で販売されている安価なレンズですが、光学性能は絞り開放から優秀で、フルサイズ機でも周辺部まで全く問題なく解像するようですね。

ウィークポイントとしては周辺光量落ちの大きさが指摘されていますが、パンケーキレンズなのでこの部分は仕方がないところかもしれませんね。