富士フイルムXF14mm F2.8 Rは欠点の少ないとても魅力的なレンズ

photozoneに、富士フイルムのXF14mm F2.8 R のレビューが掲載されています。

Fujinon XF 14mm f/2.8 R (Fujifilm) - Review / Test Report

  • 鏡筒は金属製の部品がしっかりと組み立てられており、造りはとても良好だ。しかし、これまでの単焦点レンズと異なり、フードは18-55mm F2.8-4と同じプラスチック製だ。
  • AFはとても速く、無音に近い。MFはバイワイヤ(モーター駆動)だ。フォーカスリングはスムーズに回転する。絞りリングはもう少し重い方が好みだ。
  • 歪曲はたぶん最大のサプライズで、ほとんどゼロ(0.4%のタル型)だ。これはRAWデータにも当てはまるので、歪曲の自動補正は不要だ。
  • 周辺光量落ちはRAWでは、開放で2.4EVで極めて大きい。F8に絞ると1.3EVで、良好というわけではない。JPEGではカメラが自動補正をし、周辺光量落ちは開放で1EV、F8で約0.6EVだ。この値は許容範囲だが、明るさの増幅のために、周辺部でよりノイズが大きくなるという代償がある。
  • 解像力はとても素晴らしく、特に中央は我々がテストした富士フイルムのレンズの最高記録だ。中央は開放から素晴らしい解像力(excellent)で、F4-F5.6に絞るとまさに際立った値(outstanding)になる。周辺部は中央ほどシャープではないが、それでも開放で良い(good)~とても良い(very good)の解像力だ。スイートスポットはF5.6で、このとき画面全域でとても良い(very good)解像力になる。F8では回折の影響で若干画質が落ちるが、F11でも問題なく使用可能だ。像面湾曲はごくわずか。センタリング(偏芯)の精度はとても良好だった。
  • 倍率色収差は、0.4ピクセル前後で小さく、問題はない。
  • ボケ味は超広角レンズとしては典型的でかなりうるさい。これは恐らく、非球面レンズが原因だ。
  • XF14mm F2.8 R は、欠点の少ないとても魅力的な超広角レンズだ。解像力は中央は痛烈にシャープで、周辺部も良好~とても良好だ。倍率色収差の少なさも高画質に貢献している。歪曲はRAWでさえほとんどなく、これはこのような広角レンズでは驚きだ。
  • ウイークポイントは周辺光量落ちが非常に大きいことだが、多くのRAW現像ソフトとカメラのJPEGでは自動補正される。鏡筒の造りはとても良好で、防塵防滴でないこと以外はほとんど不満はない。価格少し高いが、性能に関しては文句がない。大いに推薦!

 

光学性能の評価は5点満点中3.5点で超広角レンズとしては、良好な評価となっています。このレンズは超広角レンズにもかかわらず、開放付近から周辺部の解像力がほとんど落ち込まないのは素晴らしいですね。ウィークポイントは周辺光量落ちが大きいことですが、これは自動補正前提で設計されているのかもしれませんね。