・New Nikon 58mm f/1.2 lens patent
- ニコンが、日本で58mm f/1.2に関する更なる特許(2013-019992、2013-011831)を出願している。過去に50mm f/1.2、58mm f/1.4、58mm f/1.2の似たような特許が存在している。ニコンは、恐らくAi ノクトニッコール58mm f/1.2 のリニューアルを真剣に考えているのだろう。以下は、特許の技術的な詳細だ。
- 焦点距離: 58.0216
- 絞り値: 1.229
- 半画角: 20.82"
- 像高: 21.6
- 全長: 122.05004
- バックフォーカス: 38.01861
- レンズ構成: 7群9枚、非球面3面、EDレンズ2枚
ニコンが何度もこのクラスのレンズの特許を出願しているところを見ると、ノクトニッコールの再来もあるかもしれませんね。ニコンの標準レンズのラインナップには、既に設計の新しい50mm f/1.4と50mm f/1.8 があるので、f/1.2は価格やスペックの面で少し冒険してもいいかもしれませんね。
ninja
キャノンの50mmF1.2Lを凌ぐ極上の標準レンズを是非使って見たいので期待大です。
林檎狂
MFですかね。
AFだとうれしいんですが。
Pii
中古のノクトと同じくらいの価格になりそうです。(笑)
DNA
これだけ何度も試作!?している処をみると近い将来出るかも知れませんネ。
管理人様の仰る通り「価格」も「スペック」も冒険有りだと思うし、どうせなら本当に世間を唸らせるような「新ノクトニッコール」を望みます。。。
まお
ノクトは夢やロマンが、ありますね。
一般販売しなくてもいいので、
80年記念で発表、写真やレンズの展示会を開いて欲しいところです。
自営業
Gタイプじゃなくて絞りリングついてたらスゴく嬉しいです。
まぁそんな訳ないでしょうけど。笑
K200D
新しいほうの構成はレトロフォーカスですね。どこかで見たことのあるような構成です。でも、どうやって駆動するのでしょうか。とてつもない質量を動かすことになるからAFだと外部電源か専用電源が必要では。
KO
MFノクトは24万くらいまでプレミアが付いてしまい購入を諦めた過去があるので
今回はすぐ入手したいですね
keroror
現代の光学ガラス、コーティング技術、数値計算能力を使った近代的なレンズなんでしょうね。わざわざ58mmってところも泣けてきます。
実現したらいいですね。(僕はマニュアルで十分です)
morimori
おそらく35mmF1.4Gを設計したSさんを中心としたチームが開発しているでしょう。sさんは、ノクトニッコールへの思い入れがあるので、きっと完成度の高いレンズを造ってくださるでしょうね。しかし、妥協しないチームでもあるので、発売がいつになるかは分かりませんね。
茶坊主
MFのノクトみたいに受注販売の形でも一般発売されたらいいですね。
この勢いでズームマイクロ70~180mmの復活の噂も出てこないかなあ。
両方ともいつか買おうと思っている内にディスコンになっちゃいました。
すすーん
D600の影響で、中古市場からニッコール50&58mmのF1.2玉を初代まで含めてほとんど見なくなりました。ほんの2年ほど前までは在庫だらけだったのに。
あちこちの写真ブログを見れば、F1.2で楽しんでいる人がけっこういます。F1.4とF1.2の差はわずかでしょうが、やはりFマウントの最大口径で写したい人は多いのですね。
ノクトでもノーマルでもいいので、いいのをお願いしますねニコンさん。
匿名
レトロフォーカスではないでしょ。
hi-low
> morimoriさん
発明者の氏名は申請に記載・公開されていますので、そのまま書かれて良いと思いますよ。
2013-011831がナノクリスタルコートを施す最適レンズ面を決めた特許なので、光学系は完成でしょう。後は、全体繰り出しになるレンズを駆動する機械系の進捗次第ですね。
ゆー
現行品のF1.2を使っていますが、クセ玉として絞り値による収差の変化を前提とした表現用のレンズであることの割り切りが必要です。あと被写体との距離、前ボケとなるものとの距離も計算に入れないと意図通りに描写してくれません。
F1.2〜2、F4〜5.6、F8、この三段階を求める描写ごとに使い分けるような感じで、「普通」の写りをさせるためにはF8固定……みたいな。
そこが逆説的にこのレンズの価値ともなっていて手放せないわけなのですが。
現行F1.2からクセが抜け、絞りを真っ当に露出と深度コントロール用と位置づけられるレンズが出るのであるなら、なんとしても買うほかないかな。
でも、現行のF1.2は手放さないでしょう。愛すべきクセ玉として。
全群繰り出しで重量に対するモーターのトルクが足りないため激遅フォーカスになろうとも、マニュアル専用であろうとも、私としてはかまいません。
このような用途なら他に代わりとなるレンズがたくさん世の中にありますから。
TA
測定用に380nmまで色収差を厳しく補正できないでしょうか.
一般販売目的ではなく工業用として出してください.
瓢虫
現行のPC-Eレンズのような上質なフォーカスリングのMFレンズならうれしいです。全長122mm?は少し大きすぎないですか?
ぱんた
58mmですか
昔のスペックですね(笑)
非球面とEDを使って58mmという余裕のある(?)焦点距離で
F1.2なのですごい性能になりそう^^;
構成はプラナー系統なのですかね。
後ろ側はソニーのE24mmF1.8ZAみたいですが。。。
RGVΓ
パテント図は補正系レンズが沢山ついているので、分かり難いですが、私にはダブルガウスタイプに見えますが。
RAVEN
随分レンズが詰まってる感じです。
感覚的にですが、昔のライカRレンズを思い出しました。
これまでのニコンの標準レンズ系とは明らかに異なる構成ですね。
CZ55mmディスタゴンの対抗機でしょうか?
楽しみですね。
さがら
85mm f1.8 としても使えますかね?
hi-low
> ぱんた さん
> RGVΓ さん
特許申請文献にはガウス型と書かれています。
レンズ構成の源流は、NIKKOR-N 5cm F1.1でしょう。
http://www.nikon-image.com/enjoy/interview/historynikkor/2001/0101/
celica
ズーム万能時代に、こういうレンズが出てくれるのはうれしいですね。
58mm、ガウスタイプというのも懐かしい響きです。
標準レンズという言葉さえ死語になりつつありますが、撮影の原点は、やはりここでしょうね。
そういえば、どこかのブログで、Canonの50mm F1.0Lを見ましたね。USMがついている。
中古でも手に入らないらしいけれど、見つけてもすごい高値らしい。
もっとも、当初36万円の売値でもメーカーは赤字だったらしいけれど。
ニコンはいくらで出すつもりでしょうか?
私には、買えそうにもありませんが・・・。
ige
ガウス型を元に対象性を崩して後群を複雑にした感じでしょうか?
近年これに似た構成の標準レンズが増えている気がします。
この種の構成が今後古典的な変形ガウス型を置き換えるのかもしれませんね。
kachun
描写が好みで実売が15万円ぐらい(←これはなんとか買えそうな希望的なもの…)までならすぐにでも欲しいなぁ。まぁ実際はぽんと出せるほどの余裕はないんだけども。
1.4 か1.8か
ピントの芯がでるのなら
ぜひ試してみたいです
Ai1.2 1.8 55 2.8 G1.4持ちでした
良吉
>近年これに似た構成の標準レンズが増えている気がします。
確かにね。私も最近になってライカが設計しているレンズ群に構成が似ているような印象を受けます。最近の流行なんでしょうか。
ただ、3群目(4枚目)のエレメントが、おもしろいですね。知っている限りではコマ対策だと思いますよ。後群に急角度で光束が入射するのを防ぐためのようですので。
K200D
GF群の全群で負、GR群の前群が負で後群が正なのでレトロフォーカスと見たのですが、率直にGF群を前群の正と後群の負に分けて捉えてガウスタイプと見たほうがよかったかもしれませんね。GR群にだけメニスカスが入っているうえに、全体的な印象が非対称だったので、ガウスタイプと捉えるには違和感がありました。ここまで非対称な構成で像面を平坦にできるのはコンピュータの進歩あればこそですね。
性能優先とはいえ、58mmという焦点距離はどうなのでしょう。マクロプラナー60mmとRZ67の110mmを持っていますが、この画角は難しいです。135サイズだと35mmか50mmの方が圧倒的に使いやすく、販売数も見込めるのではないかと思います。
morimori
価格は、非球面とEDレンズを使用してナノクリなので、定価では安くても30万円台でしょうね。最近のニコンのレンズの価格設定は、高性能なものは無理して安くせず、数を売るよりも少しずつでも長く売って利益をだすようにしているのではないでしょうか。
新型800㎜F5.6も予想以上に売れているそうですから、58mm1.2も絶対に必要な人が一定以上はいて、価格に関係なく売れるのでしょうね。
K200D
ナノクリも技術上も特許上も単に塗布タイプの反射防止層で、これは蒸着タイプに比べた利点はコストなのですが、ニコンの命名の妙なのか高品質のイメージが定着しましたね。58mmはシグマおよびコシナ対策かと穿った見方をしてしまいます。
良吉
レトロフォーカスの正式名称である逆望遠は、レンズ全長より焦点距離が短いレンズのことですが、狭い意味で使われるレトロフォーカスは、バックフォーカスよりも焦点距離が短いレンズのことを言いますね。このレンズのバックフォーカスは38ミリで焦点距離が58ミリですからレトロフォーカスとは言わないのが普通でしょう。
村
別特許の良く似たレンズ構成が正-正のガウスということで、これもそうなんでしょう。
ttp://egami.blog.so-net.ne.jp/2012-11-23
ところで、レトロフォーカスは狭義にはその元祖であるアンジェニュの逆テレレンズの商品名(レトロフォキュ)の英語化で、広義には(普通名詞としては)逆テレそのものですよね。
つまり、テレは前群が正で後群が負。「バックフォーカスよりも・・」は結果であって、バックフォーカスを短くする「ために」文字通りテレを逆にして前群が負で後群を正にしたものが逆テレ、すなわち広義のレトロじゃないでしょうか。
hi-low
> K200D さん
ナノクリスタルコートは、隙間のある立体構造によって密度を連続的に変化させて境界面での反射を防ぐもので、蒸着膜にはない特性を持つ表面膜です。このような構造はウェットでしか作れませんので、蒸着とコストを比較してもあまり意味がないかと思います。個人的にはこのネーミングは野暮ったいと感じますが、ニコンらしくもありますね…。
良吉
>文字通りテレを逆にして前群が負で後群を正
構成で言うと負正は、逆ガリレオタイプになりますね。正負の構成ならガリレオタイプになります。
テレフォトは構成でなく、全長より焦点距離の方が長いレンズの定義ですから、インバーテッドテレフォトは全長より焦点距離が短いレンズのことになりますね。
文献ではレトロの正式名称はインバーテッドテレフォトであるとしているので、この中に含まれる(広義)と考えるのが妥当でしょう。でも、同一と考えると望遠以外のレンズは全てレトロフォーカスになってしまいます。
えがみさんは説明を端折っていますが、あのレンズの構成は正負正のガウスです。真ん中の負は二つに分けられて前群と後群の内側に置かれています。これで設計の自由度をトリプレットより広げているのがガウスの特徴ですね。
このレンズを、もしレトロフォーカスに変更すると負正負正の構成になるはずです。どう見ても逆ガリレオの構成ではなさそうですね。
アンジェニュー社が作ったレトロはテクニカラー用のシネレンズです。分光用プリズムのスペースを確保するため長いバックフォーカスを作るのが目的でした。
一眼レフもミラーボックスのために長いバックフォーカスが必要ですので、短い焦点距離の広角ではシネレンズの設計を真似ねて、バックフォーカスより短い焦点距離をレトロフォーカスと称したと言うわけです。
バックフォーカスより焦点距離が短いのは、構成の結果だと言うと、やや設計目的が曖昧になります。車が右に曲がるのは、ハンドルが有るからだと言っているようなものだと思いますが。
K200D
連続的に屈折率を変化させる方法は、斜め方向からの光に対しても入射角に依存することなく全可視光域で均一に効くのが良いところですね。蒸着でも回数を増やすことでできないことはないのでしょうが、とんでもないコストがかかります。
ウェットでは中実な粒子の粒子間の空隙を利用する他に中空粒子を使う方法もありましたね。いずれにしてもウェットでは塗膜が柔らかいので、塗布面のある鏡胴の気密性をよくする必要があり、鏡胴の製造コストはかなりかかるでしょう。カビの防止やなんかでもそのほうが安心できるので、長く使うレンズにはいいですね。
訂正 前のレスでメニスカスレンズの位置をGR群と書いたのですがGF群でした。これを気にすると負負正のレトロにも見えますが、最適化の初期構造はガウスタイプでしょうね。
K200D
ご指摘のとおり、この構成はレトロフォーカスではありませんでした。レトロではなくて、非対称な構成という言い方をするべきでした。ここで訂正します。
矢切の渡し
売れる数をどれ程にしてるかにもよりますが、¥140k~¥240kぐらいになるかなあと思います。
レンズ駆動については超音波モーターにすることで実用上問題ないAF速度にすることは可能かと思いますが、MF機使用のことを考慮して絞りリングを必要とする人が出るかもしれないですね。
村
管理人さん。本題(58mm f1.2の特許)から離れてしまって申し訳ありません。
良吉さん、レスありがとうございます。
テレフォトタイプは、レンズの(後方)主点をレンズの前方に持ってくるために、つまりレンズ全長を短くするために前群を負、少し間隔をあけて後群を正にしたものですよね。
それに対して、レトロフォーカス本来の意味は、「レトロ(後方へ)フォーカス(焦点)」なので、焦点を後に移したもの、すなわち一眼レフ用に焦点距離に対してバックフォーカスを長くしたレンズですが、レンズタイプとしてのレトロは、そのために(前レスで”長くする「ために」”とすべきところを書き違えて”短くする「ために」”としてしまいました)テレタイプと逆構成つまり前群を負、後群を正にしたものと言えるのではないでしょうか。
(「結果であって」と書いたのは舌足らずでしたが、バックフォーカスを長くするために逆テレにして、それをを実現できたという程度の意味です。)