ツァイスTouit T*12mm F2.8は光学性能は素晴らしいがAFが遅い

ePHOTOzineに、ツァイスTouit T* 12mm F2.8 のレビューが掲載されています。

Carl Zeiss Touit Distagon T* 12mm f/2.8 Lens Review

  • これまでのツァイスのレンズとデザインは変わっているが、鏡筒のクオリティは同等のレベルだ。鏡筒は大部分が金属製にもかかわらず、重量は260グラム(Xマウントは270グラム)とかなり軽く、テスト機のNEX-F3とのバランスは極めて良好だ。
  • フォーカスリングは絹のようにスムーズで、正確に動き、使っていて楽しい。フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター枠は回転せず、レンズも伸びない。
  • AFは信頼できるが、合焦速度は他のEマウントレンズよりも著しく遅いので、場合によっては、若干の我慢が必要になるかもしれない。ツァイスは、AF速度は将来のファームアップで解消するかもしれないと述べている。
  • 解像力は中央は開放から既に際立った値(outstanding)で、隅は良好な値(good)だ。絞ると隅の解像力は劇的に改善し、F4では画面全域で際立った値(outstandinng)になり、F8までは画面全域が素晴らしい値(excellent)に保たれている。
  • 色収差は周辺部でも0.5ピクセルを下回っており、非常によく補正されている。これは周辺部にハイコントラストな被写体がある場合でさえ、多くの場合、問題はないはずだ。
  • 周辺光量落ちは開放でわずか0.8EVで、F5.6以上に絞ると見た目に均一になる。このレンズの広い画角を考えると、周辺光量落ちは信じられないほどよく補正されている。
  • 歪曲は2.53%のタル型で、時々問題になるかもしれないが、超広角レンズとしてはとても穏やかだ。幸いなことに歪曲の形は整っているので、後処理での補正は比較的容易だ。
  • 逆光では太陽を入れて撮影した場合でさえ、フレアが抑えられ、コントラストが維持されている。
  • ツァイスの最初のミラーレスシステム用のレンズは前途有望だ。ツァイスはその名声に値する光学性能を実現しており、デザインもよく、造りもしっかりとしている。このレンズは高価だが、多くの人には(特にハイクオリティなレンズを使うことに本腰を入れている人には)、手が届かないほどではないだろう。
  • 良い点: 素晴らしい解像力、しっかりとした造り、歪曲・周辺光量落ち・色収差が少ない、逆光に非常に強い。
  • 悪い点: AFが遅い。

 

解像力は超広角レンズとしては開放からとても優秀で、1段絞ると周辺部まで見事な値ですね。周辺光量落ちも超広角レンズとは思えないほどよく補正されているので、開放から安心して使えそうです。

唯一気になるのが遅さが指摘されているAF速度ですが、今後の改善が示唆されているので、まだファームウェアの完成度が低いのかもしれませんね。