オリンパスOM-D E-M1はこれまでのm4/3機でベストの画質

ePHOTOzine に、オリンパスOM-D EM-1 のレビューが掲載されています。

Olympus OM-D E-M1 Full Review

  • E-M1の造りは極めて良好だ。新型のグリップは持つ部分が大きく、そして背面のゴムの部分(サムグリップ)も大きい。背面のボタンはE-M5と比べて大きくなっており、ボタン配置も使いやすく改善されている。
  • 5軸手ブレ補正は完全な機械式で、スローシャッター時の効果が改善されている。オリンパスのテストでは、E-M1の手ブレ補正の効果はE-M5同様に5段分だが、新しいCIPA規格のテストでは、この手ブレ補正システムの効果は4段分だ。
  • AFとシャッターのレスポンスは非常に速い。連写では(スローダウンまでに)JPEG Fineで52コマで、カードへの書き込みにはおおまかに言って13秒かかった。RAWでは(スローダウンまでに)42枚で、書き込みには22秒かかった。
  • (サンプルの撮影では)AFは非常に速く、顔認識はとても良好に機能した。画質は撮って出しのJPEGが素晴らしく、明るくカラフルだ。
  • 色収差はボディ内補正のおかげで、これまでのオリンパスのカメラよりも顕著に少なくなっている。
  • ISO100は極めて低ノイズだが、若干ダイナミックレンズが狭く、いくらか露出オーバーだ。ISO200のノイズは少なく、ディテールは良好で、これはISO400でも同じことが言える。低ノイズが維持されるのはISO1600までで、ISO1600では若干ディテールが失われる。しかしISO1600-3200ではノイズはまだ少ない。
  • ISO6400ではノイズが増えるが、結果はまだとても素晴らしく、E-M1はISO6400-12800でE-M5よりも豊富なディテールを維持しており、色再現も良好だ。ISO25600ではノイズがより顕著になり、ディテールと色が失われるが、ここではE-M5よりも良好な結果で、パナソニックGX7よりも若干良好だ。
  • オートホワイトバランスは白熱灯でも蛍光灯でも良好で、プリセットを使うよりもしばしば良い結果が得られる。
  • E-M1はローパスレスで、ハイクオリティな単焦点レンズを使うと差が見て取れるが、とはいえE-M5は既に非常にシャープでディテールに富んでおり、その差はごくわずかだ。色収差補正の採用は歓迎したい。
  • E-M1は画質と使い勝手が改善されており、プロフェッショナルなユーザーにもいっそう魅力的になっているはずだ。最大の問題は価格かもしれない。E-M5やGX7はずっと安価だ。しかしながら、ベストのマイクロフォーサーズカメラが欲しい人には、E-M1が間違いなくそのカメラだ。大いに推薦する!
  • 良い点: これまでのm4/3機でベストの画質、4/3レンズのサポート、カメラ内HDRプレビュー&生成機能、Wi-Fiリモート撮影の改善、使い勝手の改善、10コマ/秒の連写と(スローダウンするまでの)連写枚数、素晴らしい5軸手ブレ補正、見事な高解像度のEVF、カラークリエイター機能、気の利いたモードダイヤルのロックボタン、フォーカスピーキング。
  • 悪い点:動画モードでフォーカスピーキングが使えない、動画機能が他のカメラ(GH3)の方が優れている、レンズキットの価格が高い、自動パノラマ生成モードが無い。

 

E-M1は、画質の面でも使い勝手の面でもとても高い評価になっています。JPEG撮って出しのサンプルはシャープで解像感が高く感じますが、これは倍率色収差の自動補正が追加されたことも大きいかもしれませんね。

問題点としては価格が挙げられていますが、E-M1の価格はGH3発売時の価格と比べて1万円+α程度の違いなので、機能を考えれば高すぎるというほどではないかもしれませんね。