ソニーFE 55mm F1.8 ZA は極めてシャープなレンズ

SLRGear に、ソニーFE55mm F1.8ZA (SEL55F18Z)のレビューが掲載されています。

Sony FE 55mm f/1.8 ZA Carl Zeiss Sonnar T* SEL55F18Z (Tested)

  • 解像力はフルサイズ(α7R)の開放では少し甘いが、それでもなお中央は非常にシャープだ。APS-Cでは、開放でもう少しシャープになる。F2.8に絞ると、解像力は劇的に改善し、甘いのは隅のわずかな部分だけになる。APS-C機では、F2.8では驚くほどシャープだ。このレンズのスウィートスポットはF4-F8の間で、F11では回折の影響が見られる。全体的に、このレンズは極めてシャープなレンズだ。
  • 色収差はフルサイズでもAPS-Cでも非常に少なくほとんどゼロだ。フルサイズ(α7R)では、色収差はどの絞り値でも目立たない。APS-Cでは、色収差はF1.8-4で若干見られるが、ごくわずかだ。
  • 欠点の無いレンズは無い。周辺光量落ちは、フルサイズでは極めて顕著だ、F1.8では1.5EV弱で、F2.8でもまだ0.75EV前後だ。F11でも、1/4EV前後の周辺光量落ちがある。APS-Cでは、周辺光量落ちは開放で0.5EVを若干超える値、F2.8で0.25EV前後で、予想通り改善する。
  • 歪曲は、フルサイズでもAPS-Cでも画面の平均でゼロを若干超える値で極めて小さい。隅では、フルサイズでは0.2%前後のわずかなタル型だが、APS-Cでは若干の糸巻き型になる。全体的に歪曲は非常に少なく、実写では目に付かないだろう。
  • AFはリニアモーターで、とても静かで非常に速い。AFは精度は高く、被写体に容易にロックする。フォーカスリングはバイワイヤ(モーター駆動)で、スムーズに回転する。
  • 最短撮影距離は50cm(最大撮影場率は0.14倍)で、近接性能はそれほど良くない。
  • 鏡筒は総金属製で、造りはとても良好だ。マウント周囲はシーリングされていないので、完全な防塵防滴ではないように見える。
  • FE55mm F1.8 ZA は素晴らしい単焦点レンズで、多くのツァイスレンズと同様に非常にシャープで、光学性能は際立っている。色収差と歪曲はほとんど無いが、周辺光量落ちは目立つ。鏡筒は軽量だが、しっかりとした感触で造りはとても良好だ。このレンズはFEレンズで最初にテストしたレンズだが、とても感銘を受けた。

 

Blaur Index を見る限りでは、開放では全体的に少し甘いようですが、F2.8まで絞ると急激に改善して非常にシャープになるようです。歪曲と色収差はとても優秀で全く問題なさそうですが、周辺光量落ちはだけ少し大き目のようですね。このレンズは、α7・α7Rユーザーには人気のレンズになりそうです。