ニコンの手ブレ補正機能の特許侵害でシグマに15億6800万円の賠償命令

時事トッドコムに、ニコンの手ブレ補正機能に関する訴訟の判決内容が、また、engadget に、この件に関する解説が掲載されています。

シグマに15億円超賠償命令=ニコンの特許侵害-東京地裁

  • 一眼レフカメラ用のレンズに関する特許を侵害されたとして、ニコンが光学機器大手シグマを相手に約124億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、東京地裁であった。大須賀滋裁判長は特許権侵害を認め、シグマに約15億6800万円の賠償を命じた。ニコンが問題としたのは、手ぶれ補正機能を搭載したレンズに関する特許で、シグマの7製品が特許を侵害していると訴えていた。

 ・シグマ対ニコンの手ぶれ補正特許訴訟に地裁判決、シグマに約15億円の支払い命令

  • この訴訟は比較的複雑な経緯があり、2013年1月30日に、ニコンとシグマの間で同じ手ぶれ補正機能に関する訴訟の判決が出され、こちらはニコンの請求が棄却されている。
  • 東京地裁の審理は、ニコンが主張する特許ごとに分離されて進んでいき、別の1件については審理が継続さていることが報道されている。今回のシグマへの賠償命令は、この審理が継続されていた1件である。
  • シグマの平成24年8月実績の売上高が283億7769万円、経常利益は25億4333万円、そして純利益は16億4752万円。今回の15億6800万円は決して小さくない金額であることが予想できる。 

 

この訴訟は既に終わっていたように記憶していましたが、engadgetの記事で述べられているような複雑な経緯があったんですね。15億6800万円はシグマの純利益に近い金額で、もしこのまま確定すればシグマへの影響は結構大きいかもしれませんね。