シグマ50mm F1.4 DG HSM は性能を考えるとリーズナブルなレンズ

ePHOTOzine に、シグマ50mm F1.4 DG HSM Art のレビューが掲載されています。

Sigma 50mm f/1.4 DG HSM Art Lens Review

  • 伝統的な50mm F1.4 を予想していた人は、このレンズの10cm近いサイズと815gの重さ、77mmのフィルター径に驚くだろう。鏡筒は、ブラシがけをした金属のような仕上げのハイクオリティなプラスチックで、造りは素晴らしいクオリティだ。
  • AFは非常に速く正確で、絞り開放でさえ正確だ。フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター枠は回転しない。フォーカスリングはかなりの抵抗があり、非常にスムーズに回転するので、マニュアルフォーカスを楽しめる。
  • 解像力は、中央は開放から既に際立った解像力(outstanding)だが、隅はいくらか後れを取っている(fairとgoodの中間)。隅の解像力は絞ると改善し、F2.8でとても良好のレベル(very good)に達し、F4で際立ったレベル(outstanding)になる。解像力に関しては、このレンズは素晴らしい性能で、特に中央の解像力は素晴らしい。
  • 色収差は、(ピークの)開放時の隅で1/4ピクセルが測定されたのみで、実質的にゼロだ。これは素晴らしい性能で、色ズレを心配することなくハイコントラストの被写体を撮影できる。
  • 周辺光量落ちは開放で2.17EVで、この種のレンズでは標準的だ。F4以上に絞ると、見た目には均一になる。
  • 歪曲は0.349%のタル型で、事実上、気付かないレベルだ。歪曲は小さいので、後処理が必要になることはめったにないはずだが、もし必要な場合でも歪曲の形は画面全域で一様だ。
  • 逆光では、光源に向かって撮影した場合でも、コントラストは良好に維持されており、フレアは無いも同然だ。
  • 850ポンドは単純に50mm F1.4として考えると少々高いかもしれないが、性能を考慮するとこれは理にかなった価格だと思える。
  • シグマは、極めて適正な価格で、解像力とその他の光学的な特性の点で高性能なレンズを開発した。このレンズは、この価格と性能の組み合わせによって、50mmとしては大きく重いにもかかわらず、ほぼ確実に多くのファンを勝ち取ることができるだろう。
  • 良い点: 開放時の中央の際立った解像力、絞ったときの画面全域の際立った解像力、良好な造り、歪曲と色収差が無いも同然、高速で静かなAF、類似のライバル(ニコン58mm f/1.4Gやキヤノン50mm F1.2L)と比べると理に適った価格。
  • 悪い点: 50mmとしては極めて大きく重い、防塵防滴ではない。

 

解像力は、開放付近では隅が若干甘いようですが、絞ったときの解像力は隅まで均一で実に見事な値ですね。歪曲と色収差も非常に少なく、やはり光学性能はかなり優秀なレンズという印象です。

価格はこれまでの50mm F1.4 と比べるとかなり高いですが、ツァイスOtusのような超高性能レンズと同じカテゴリのレンズだと考えれば、むしろリーズナブルだと言っていいかもしれませんね。