DxOMarkにソニーFE24-240mm F3.5-6.3 OSSのスコアが掲載

DxOMark に、ソニーのフルサイズ用の高倍率ズーム「FE24-240mm F3.5-6.3 OSS」のスコアとレビューが掲載されています。

Sony FE 24-240mm f3.5-6.3 OSS lens review 

 テスト機はα7R   FE24-240mmF3.5-6.3   FE28-70mmF3.5-5.6   FE70-200mmF4G 
DxOMarkスコア 20 22 27
解像力 9P-Mpix 16P-Mpix 23P-Mpix
透過 6T 4.9T 4.7T
歪曲 0.9% 0.8% 0.3%
周辺光量落ち -0.9EV -1.5EV -1.3EV
色収差 14μm 10μm 4μm

  • 総合スコアは20で、全体の順位はかなり低く、これまでにα7RでテストしたFEレンズの中では最も低いスコアだ。しかし、高倍率ズームで良好なスコアが出ることはほとんど無いので、このスコアは意外なものではない。
  • 解像力の9P-Mpixは、36MP機でのテスト(※満点は36P-Mpix)であることを考えると、かなり残念なもので、FE28-70mmよりもずっと低い値だ。解像力は広角側の方が良好で、24-50mmではまずまず均一だが、100mmでは全体的に解像力が低くなり、隅の解像力も落ち始める。240mmでは、絞り値にかかわらず隅の甘さがとても顕著だ。
  • 歪曲のスコアは0.9%で非常小さいが、これは24mmの強いタル型の歪曲が35mm以降では改善され良好に補正されていることによる。歪曲は35mmでは良好になるので、実際問題になるのは広角端だけだ。
  • 透過のスコアは6Tで芳しくないが、これは望遠側の値が悪いためだ。周辺光量落ちと色収差は、"OK"の範囲内。
  • FE28-70mmとの比較では、総合スコアはそれほど大きく後れを取っていないが、解像力は顕著に低い。FE24-240mmの解像力のスコアの低さは、望遠側の性能が低いことによるが、広角側はFE28-70mmよりも若干強く、特に開放付近の隅の解像力はFE28-70mmよりも良好だ。
  • FE24-240mmはDxOのスコアでは下半分のランクされ、光学性能はそれほど良くないが、高倍率ズームとしては良好で、ほとんどのカテゴリでニコン28-300mmと同程度の性能(開放付近ではソニーがわずかに良い)だ。望遠側の解像力はいくらか苦しいが、広角側は良好でFE28-70mmに優っている。

 

FE24-240mmは、標準ズームや望遠ズームとの解像力の違いはかなり大きいようですが、解像力の色分けチャートを見る限りでは、広角側は結構よく解像しているという印象です。望遠側の解像力は少々厳しいようですが、旅行用の便利ズームとしては十分な性能かもしれませんね。