EOS 5Ds のDxOMarkのスコアはこれまでのキヤノンセンサーでベスト

DxOMark に、キヤノンEOS 5Ds / 5Ds R のセンサースコアとレビューが掲載されています。

Canon 5DS & 5DS R Review: New top-ranking Canon EOS sensor 

 

    5Ds       5Ds R    5DMarkIII      6D         1D X    
Overall Score
(RAWによる
センサーの総合点)
87 86 81 82 82
Color Depth
(色の再現域と分離)
24.7 24.6 24 23.8 23.8
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
12.4 12.4 11.7 12.1 11.8
Low-Light ISO
(DxOの基準で許容できる
最高のISO感度)
2381 2308 2293 2340 2786

  • 5Ds と5Ds R のスコアはほとんど同じで、これは今までのキヤノンのセンサーでベストの結果だ。個別の項目では、ダイナミックレンジと色再現は、これまでのキヤノンセンサーで最高だが、高感度は1Dxの方がまだ優っている。しかし、その違いはそれほど大きくはない。
  • 5Ds とローパスキャンセルモデルの5Ds R のスコアはほとんど同じで、これらの2機種のセンサーは同じ性能だと言っていいだろう。
  • 6Dや5D3と比べると、5Ds のダイナミックレンジは最低感度では優っているが、高感度ではアドバンテージを維持できず、ISO800では並び、それ以上の感度では6Dと5D3が良くなる。5DsのダイナミックレンジのアドバンテージはISO100からISO400のみだ。
  • 色再現もダイナミックレンジと同じようなパターンで、5Ds はISO100では6Dや5D3よりも優っているが、ISO400では差が縮まり、ISO1600以上では3機種が横並びになる。
  • 5Ds のセンサーは、このクラスでベストのセンサー(D810やα7Rのセンサー)と比べると若干遅れて取っており、特にダイナミックレンジについてはそう言える。しかし、感度が上がるにつれて差は小さくなる。5Ds は、大きなサイズでプリントするために低感度で撮影する写真家には素晴らしい製品だ。

 

キヤノンのセンサーのDxOMarkのスコアは、ここしばらく停滞気味でしたが、5Ds / 5Ds R のセンサーではダイナミックレンジや色再現が改善し、総合スコアも大きく伸びているようです。ソニー製センサーのスコアにはまだ追い付きませんが、キヤノンもスコアが上がり始めたので、今後登場するセンサーにも期待したいところです。