富士フイルムXF16mm F1.4R WR は素晴らしい画質で欠点の少ないレンズ

ePHOTOzine に、富士フイルムの広角単焦点レンズ「XF16mm F1.4R WR」のレビューが掲載されています。

Fujifilm Fujinon XF 16mm f/1.4 R WR Review

  • 鏡筒は金属とハイクオリティなプラスチックの組み合わせで、造りはとても良好で頑丈に感じる。とは言え、重さはわずか375グラムしかなく、F1.4の大口径レンズであることを考えるととても軽量だ。
  • フォーカスリングは十分な重さがあり、ピントの微調整は快適に行える。フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター枠は回転しない。フォーカスリングを手前に引くと、距離目盛りが現れ、マニュアルフォーカスモードに素早く切り替えることができる。
  • AFは素早く正確で、ほとんど迷うこと無く被写体に合焦する。
  • 最短撮影距離は15cmで、引きのない場所や、たまのクローズアップ撮影に便利だ。
  • 解像力は中央は開放からとても良好(very good)だが、隅はまずまず良好(fairly good)にしかならない。絞ると、全域で解像力は増し、F2で中央は際立った値(outstanding)、隅はF8で素晴らしい値(excellent)になる。
  • 色収差は、(ピークとなる)開放時に隅で3/4ピクセルをわずかに下回る値でよく補正されている。この低いレベルの色収差は、トリミングや大判のプリントでも目立たないはずだ。
  • 周辺光量落ちは、開放で2.3EVで、このクラスのレンズとしては標準的だ。F5.6以上に絞ると見た目に均一になる。
  • 歪曲は1.29%のタル型で、これはこのクラスの広角レンズとしてはとても典型的だ。歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理での補正は比較的容易なはずだ。
  • 逆光では厳しい状況でも、フレア耐性は良好だ。コントラストは、太陽を入れた場合でも良好に維持されている。
  • 価格は730ポンドで、開放F1.4のレンズとしてはコストパフォーマンスは良好だ。
  • このレンズは素晴らしい画質だ。頑丈な鏡筒の造りや防塵防滴仕様であること、使い勝手の良さを考えれば、730ポンドの価格はとてもリーズナブルなように思える。ハイクオリティで高速な広角レンズを欲しがっているXシリーズのユーザーは、容易に要求を満たすことができるだろう。このレンズは欠点はほとんどなく、優れた点が多々あるレンズだ。
  • 良い点: 開放時の中央のとても良好な解像力、絞った時の全域での素晴らしい解像力、比較的軽量、伝統的なデザイン、素晴らしい造り、防塵防滴。
  • 悪い点: 隅の開放時の解像力がそこそこにしかならない。

 

解像力は、開放時の隅だけは多少低目ですが、絞れば十分に改善するので問題はなさそうです。それ以外は、特に問題はなく優等生的なレンズという印象です。サンプルでは、接写は雰囲気のある描写で、遠景も隅までシャープな描写なので、絞りを開けても絞っても楽しめそうなレンズですね。