- このレンズは全長92mm、最大径78mmで、ソニーのフルサイズミラーレスカメラによく合うサイズだ。重さも335グラムで、それほど重すぎることもなく、テストに使用したα7R II とのバランスは良好だ。
- 鏡筒は防塵防滴の総金属製で、造りは極めて良好だ。フォーカスリングは非常に幅が広く、素晴らしくスムーズに回転する。フォーカスリングの回転角が大きく遊びがないので、正確なピント合わせが可能だ。フォーカシングでフィルター枠は回転しない。
- 鏡筒には、革新的な有機ELのディスプレイが備わっており、撮影距離と被写界深度がクリアに表示される。このディスプレイは、暗い場所でも読み取ることができる。
- AFは静かで、約0.1秒で被写体にロックする。明るい場所でも暗い場所でも、ほとんどのケースでAF精度は高く、AFが迷うことはそれほどなかった。
- 色収差は、非常にコントラストが高い場合にのみ見られ、それほど問題はない。
- 周辺光量落ちは開放では目立つが、これはこのような大口径レンズでは予想されたことだ。F2.8に絞ると、周辺光量落ちはそれほど激しくはなくなるが、状況によってはまだ目立つ。
- 9枚羽根の絞りを採用しており、ボケは非常に滑らかだ。
- 解像力は中央は開放からどの絞り値でも見事で、解像力のピークはF4~F11だ。隅の解像力も素晴らしく、F4~F11でピークに達する。
- このレンズは極上の広角レンズで、α7R II の42MPの画像でも、群を抜いてシャープだ。開放では若干解像力が落ちるが、F2.8に絞れば解消する。色収差や歪曲、逆光耐性はいずれも良好で、ボケ味はこのような広角レンズとしてはとても魅力的だ。唯一の問題は価格で、1299ドルの価格はこのクラスの単焦点としては高い。
Batis 25mm F2は、ここでは画質の評価も総合評価も5点満点で、極めて高い評価となっています。価格の高さが指摘されていますが、コストパフォーマンスの評価はそれでも4.5点なので、性能を考えれば納得の行く価格と評価されているようです。
サンプルでは、このレンズは隅まで非常にシャープで、α7R II の42MPセンサーでもまだ余裕があるという印象です。広角レンズとしてはボケがかなり綺麗なのもポイントが高いですね。
sadowsky
買わない理由を考えるのが難しくなってきました・・・
これから出る85mmにも期待が膨らみますね。
たかさき
中央、周辺ともに、f/4〜f/11で画質の均一性が確保されているのは良いですね。
こう言う製品を出せるノウハウがある所が、伝統あるメーカーの底力なんでしょうか。
いやはや、凄いの一言に尽きます。
キング
α7RⅡといっしょに発売日に購入しました。
逆光耐性はちょっと弱いかな、という印象はあるものの、
それを凌駕する解像度の高さに十分満足しています。
もし、SEL28F2とどっちにするか悩んでいる方がいましたら、
迷わずBatisをおすすめします。
HHP8
『ソニーのフルサイズミラーレスカメラによく合うサイズ』とコメントがありますが、このような焦点距離のフイルム時代のミラーレスカメラ用のレンズはもう少しコンパクトでした。このようなプロポーションが時代の要求なのかな。
4k
単にAF機構が入ってる分太くなってるだけでは?
大昔の細い単焦点求めてるならMFレンズを使うべきだと思います
ししまる
フィルム時代のミラーレス?レンジファインダーの事かな?確かにコンパクトですが寄れない&MFという制約がありますよね。単純に大きさを比べるのはナンセンスだと思いますよ。
ぽむ
ライカのレンズは最短撮影距離が凡そ70cmって事も考慮する必要があるかも。
あとテレセン性。
「Super Wide-Heliar 15mm」でググってコシナのSWH(スーパーワイドヘリアー)2型と3型の比較記事を見てみるとか。
ヨドバシカメラのフォトヨドバシでの実写比較やデジカメWatchの「新フォクトレンダー15mmの周辺画質はどうなった?」なんて比較記事があります。
テレセン性についてはα7Riiでセンサー側の事情は緩和された可能性が高いように想像しますが、他ボディの事を考えればまだまだ考慮しないワケにはいかないかもしれません。
まあでもSWHの3型でも十分コンパクトってところからすれば、4kさんが仰る通りAF機構の影響が一番大きいのかもしれませんね。
博多湾
A7Rmk2とBatis 2/25で撮ってみました。
この組み合わせだと解像度が高く、RAW現像時に好きな所を切り出しても画質は十分良好です。
カメラもレンズも軽く、手ブレ補正も強力なので、撮りたい時に素早く「片手」で撮れる。構図は後から厳密に決定すれば良い。快適です。
大きく重いズームレンズの必要性を、ある程度ですが、回避できます。
ライト
素晴らしい広角レンズ。光学性能は抜群だと思うので、デザインをLoxia風にお願いしたい。
HHP8
4kさん、ししまるさんほかのみなさま、言葉が足りなくて申し訳ありませんでした。
機構が単純なMFレンズに比べて搭載機能が増えてますからそれなりのボリュームとなるのは理解してます。しかしテレセン性回避のためでしょうか、Eマウントのフランジバックが短いことを差し引いても、レンズ全長は焦点距離に比して長いと感じます。
手元にα7、過去にはα7Rがございますが、常用のコシナ製スナップショットスコパー25mmのf4.0は、Eマウントアダプターを装着した状態で(E)マウント面から専用フード前端まで全長4センチほどです。これで画面隅の減光はありますが、マゼンダ着色がほぼ無いのですから、テレセン性回避のために全長が長くなると言うのが解せなかった訳です。だから設計段階で長さに無頓着になる風潮がついてしまったら困るなと思った次第です。
HHP8
ぽむさん、SWH(スーパーワイドヘリアー、コシナの15mmのf4.5)2型と3型の比較記事の紹介ありがとうございます。フイルム時代から1形愛用の身として、大変感心ある分野です。
SWH1型と2型は光学的には同一と見てますが、α7のアプリでほぼ解決するとは言え、隅のマゼンダ被りはすごいものがあります。これがテレセン性や周辺減光と向き合った3型で陰を潜めたのですからすごいことですね。
今回発売のα7R-2は非の打ち所が無いようですがローパスフィルターレスのため手放した初代α7Rを思いだして模様眺めです。しかし隅のマゼンダ被りが少ないということですから、これとSWH1型、2型の組み合せは非常に興味あるところです。
waku
>マゼンダ着色が ほぼ無いのですから、テレセン性回避のために全長 が長くなると言うのが解せなかった訳です。だから 設計段階で長さに無頓着になる風潮がついてしまっ たら困るなと思った次第です。
テレセン性回避?勘違い?
α7シリーズに関してはテレセン性は周辺画質以外にも電子先幕シャッター使用時の周辺での露出ズレにも影響があります。
マゼンタ被りが解消しても電子先幕シャッターが使用出来ないと使い勝手が悪くなりますので、テレセン性を考慮した設計は必要かと思います。