キヤノンが物体の質感をプリントで忠実に再現する質感画像処理技術を開発

キヤノンが、光沢感、凹凸感などの物体の質感をプリントで再現する質感画像処理技術を発表しました。

「質感情報」を数値化しプリントで再現する質感画像処理技術を開発

  • キヤノンは、照明の方向や見る角度で変化する物体の光沢感、立体感、透明感などの「質感情報」をデジタルカメラで取得し、プリントで忠実に再現する質感画像処理技術を開発した。
  • 今回開発した質感画像処理技術は、キヤノンのデジタルカメラを複数台用いて対象物を撮影し、微細な凹凸や光沢などの質感情報を数値化する。そして、数値化した質感情報をプリンター(UV硬化型プリンターなど)の特性に応じて最適に制御し、オリジナルの質感を忠実に再現する。
  • オリジナルの質感を忠実に再現できることから、油彩画などの貴重な歴史的文化財を複製することで、優れた作品に直接触れることができる新しい鑑賞方法や、オリジナル作品を良好な環境で保存するといった活用も見込まれる。

 

これはとても興味深い技術ですね。プリント出力例として金屏風と油絵の画像が掲載されていますが、アイディア次第で活用法はまだまだいくらでもありそうです。具体的な製品に関する情報はありませんが、この技術を高価な業務用システムだけでなく、一般向けの製品にも応用して欲しいところです。

canon_printing_reproduction.jpg

2015年9月 9日 | コメント(11)

コメント(11)

どうやって撮ってるのだろう。撮影風景を見てみたい。

凄く興味深い技術ですね。例にあるように、絵画等のレプリカ作成に使えば、文化財保護にも、(レプリカばかり鑑賞する事になるかもしれませんが)美術普及にも役立ちそうですね。他にも、様々な応用が生まれて来ると思います。

キヤノンがこうした技術を開発して行けば、映像技術の進化/発展、B2Bの強化、社会貢献等々、色々なメリットがあるように思います。

数年前から流行っているカメラ複数台を使った3Dスキャンシステムの応用なんでしょうが、あんな細かい凹凸までスキャンできるなんて驚きです。
質感までスキャンするってことは、おそらく照明システムとセットなので、そこそこ大がかりなスタジオが必要だと思われます。
どう考えて一般向けの製品にはならないでしょう。

ゲームの世界では何年か前から物理ベースレンダリングのために行われているサンプリング技術ですね。ただ、応用として面白いと思います。

安価で高品位なレプリカが販売されるでしょうか?
それなら、大変嬉しい事です。
ポスターでは観賞用には物足りませんし、模写は
高価ですからね。

「真珠の首飾りの少女」の丸部分が拡大されたのが左のものですよね。何となく襟と首筋の交わる角度が違って見えるのですが、そういうものなのでしょうか? 素人ですので的外れのことを言っているような気もしますが…

papapyonさん

> 何となく襟と首筋の交わる角度が違って見える

確かにそうですね。

丸部分は、「質感情報」の立体的質感を分かり易くを伝えるため、絵をかなり寝かせて撮っている(絵を正面から鉛直方法に向けて撮っていない)のではないでしょうか?凹凸感を2次元画像で伝えるのは難しいですからね。

人の皮膚とか果物とか金属とか木とか石とか
色々な質感を表現してもらいたい。

カメラを複数台用いるのは形状と反射率を取り込むためですね。

角度別に通常撮影とPLフィルタを用いて反射を排した2種類の画像から反射率を抽出。

恐らくテクスチャにはRGBのほかにもノーマルマップ(凹凸情報)とスペキュラマップ(外光反射)、リフレクションマップ(媒体反射色)が追加されていなければ再現が難しいでしょう。

今は単純な反射率を計測するのは可能でも異方性反射(ディスク面のような)とサブスキャタリングサーフェス(通称SSS、透過内部拡散光)はまだ敷居が高いですよ。

質感という点と一般的な用紙が使えるところがいいですね。
質感表現は、カシオのTD印刷等でも見られるもののこちらは細かく制御し質感と立体感を出すために専用シートが必要になります。
どっちがょり本物に近いかは、一般向け製品が出てからになるでしょう。
どれだけ質感再現が可能であるのかやデーター作成が面倒でないかなど気になるところいです。
ちなみにカシオの2015年度(2016年3月期)を見ると2.5Dプリンタを来期に投入するようです。
ttp://www.casio.co.jp/ir/library/results/

特許を出してる複眼カメラとのシステム的な関係はないのですかね?



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このページは、2015年9月 9日 に公開されたブログ記事です。

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