DxOMarkにタムロン14-150mm F3.5-5.8 Di III のスコアが掲載

DxOMark に、タムロンのm4/3用の高倍率ズーム「14-150mm F/3.5-5.8 Di III  (Model C001)」のスコアとレビューが掲載されています。

Tamron 14-150mm F/3.5-5.8 Di III Micro-Four-Thirds mount lens review

 テスト機はE-M1   Tamron
 14-150mm 3.5-5.8 
 Panasonic
 14-140mm F4.0-5.8 
 Panasonic
 14-140mm F3.5-5.6 
DxOMarkスコア 10 10 13
解像力 4P-Mpix 5P-Mpix 6P-Mpix
透過 5.4T 5.6T 5.3T
歪曲 0.8% 0.6% 0.5%
周辺光量落ち -0..8EV -0.9EV -0.6EV
色収差 11μm 12μm 11μm

  • DxOMarkのスコア10は、この種のレンズとしては良好だ。解像力のピークは広角端で1段絞ったところで、望遠側にズームすると徐々に解像力は低下し、150mmでは解像力が高いのは中央の狭い範囲だけになる。
  • 透過は平均5.4Tだが、詳細に言うと、T4.1~T6.1(広角端で-0.5EV、望遠端で-0.1EV)に変化している。色収差は広角端では一番隅の部分で顕著だが、望遠側ではよく補正されている。歪曲は14mmではタル型が目に付き、35mmからは糸巻き型に変わる(25mmでは歪曲は見られない)。
  • パナソニックの2つの14-140mmとの比較では、タムロン14-150mmは初代14-140mmと同程度の性能だ。パナソニックの新型の14-140mmは、広角側の性能が改善されており、開放ではどの焦点距離でもタムロンはパナソニックの新型には及ばない。望遠端でもパナソニックの新型がタムロンよりも若干シャープだが、その差は小さい。
  • タムロン14-150mm の性能はパナソニックの新型には届いていないが、決して悪くはなく、特に広角側では良好だ。パナソニックの旧型とは、似たような性能だ。タムロンは望遠端が長いこととと、価格の安さ、金属鏡筒による頑丈さが魅力的だ。

 

このレンズは開発発表時にはVC(手ブレ補正)が付いていましたが、製品版ではVCが外されてしまい、GX7やGX8以外のパナソニックユーザーは選びにくいレンズになってしまったのが残念なところです。なお、このレンズの直接のライバルとなりそうなオンパスの14-150mmのDxOのテストデータはまだ無いようです。