DxOMarkにソニーα7S II のセンサースコアが掲載

DxOMark に、ソニーの12MPフルサイズ機「α7S II」のセンサースコアとレビューが掲載されています。

Sony A7s II sensor review 

 

   α7S II        α7S         α7 II        α7R II   
Overall Score
(RAWによる
センサーの総合点)
85 87 90 98
Color Depth
(色の再現域と分離)
23.6 23.9 24.9 26
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
13.3 13.2 13.6 13.9
Low-Light ISO
(DxOの基準で許容できる
最高のISO感度)
2993 3702 2449 3434

  •  ソニーα7S II のスコアは、大きなピクセルサイズにもかかわらずα7シリーズのラインナップの中では若干後れを取っている。高感度のスコアは、意外なことに旧型のα7S にいくらか劣っている。全体的としてはα7S II のスコアはとても良好で、特に暗所でのダイナミックレンジは優秀だ。
  • α7Sと比べるとスコアは若干下回っているが、その差はごくわずかだ。α7R II との比較では、色再現が最低感度で2bits以上低く、これは目立つ。
  • 高感度は、旧型のα7Sよりも新型が0.3EV後退している。α7R II にも0.15EV後れを取っているが、これは大部分のケースで無視できる値だ。
  • ダイナミックレンジはα7Sとα7S II でほとんど同じだが、α7S II は、ISO3200からISO12800の間で改善が見られる。α7R II とのダイナミックレンジの比較では、α7S II は低感度では負けているが、ISO3200以降ではα7S II が逆転する。
  • 旧型のα7Sと同様にα7S II は高感度性能が素晴らしく、特に高感度のダイナミックレンジは素晴らしい。しかし、低感度のダイナミックレンジはあまり改善しておらず、加えて価格も高価なので、スチルカメラマンへの訴求力は限定されるのではないかと思う。しかし、動画中心の機種を補完するためにα7シリーズに投資してきた人には、α7S II 以外のモデルを探す必要はないだろう。

 

α7S II には、α7R II と異なり II 型になっても新型センサーは採用されていないので、α7Sと同じようなスコアになるとは予想していましたが、高感度のスコアがα7Sから0.3EV下がったために、得意なはずの高感度でもα7R II に追い越されてしまったのは、少々残念ですね。

とは言え、測定結果のグラフを仔細に見ると、ISO3200以上の高感度のダイナミックレンジはα7S II が頭一つ抜けているので、高感度メインの方には引き続きα7S II にアドバンテージがありそうです。