パナソニックMACRO 30mm F2.8 OISは開放から極めてシャープなレンズ

photozone に、パナソニックの標準マクロレンズ「MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.」のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix G 30mm f/2.8 ASPH Mega OIS macro - Review / Test

  • このレンズの価格300ドル前後で、m4/3では最も安価なマクロレンズだ。鏡筒は意外なことに金属製で、造りはとても良好だ。
  • フォーカスリングはスムーズに回転し、フォーカシングで鏡筒の全長は変わらない。
  • 手ブレ補正の効果は2.5-3段分だ。残念ながら手ブレ補正のON・OFF切り替えスイッチは用意されていないので、メニューから設定する必要がある。
  • マクロレンズは通常AFはそれほど速くはないが、このレンズのAFはとても速い。無限遠から最短までは少々時間がかかるが、通常の距離で撮影している限りでは非常に速い。AFの作動音もほとんど聞こえない。フォーカスリミッターは、残念ながら用意されていない。
  • 歪曲は未補正のRAWでもわずかな糸巻き型(0.127%)で、ほとんどの場面で心配はない。
  • 周辺光量落ちはJPEGでは自動補正され、開放からF5.6では、0.5EV前後の非常に穏やかな値だ。未補正のRAWでは、開放では1.29EVの高い値だが、F4に絞ると0.77EVで大幅に改善し、F5.6以上ではJPEGと同程度の値になる。
  • 解像力は開放で既にピークに達している。中央の解像力は開放で素晴らしい値(excellent)で、周辺部と隅はとても良好な値(very good)に容易に達している。F5.6からは回折の影響が見られ始めるが、F8とF11ではまだ実用になる。
  • 倍率色収差は、(自動補正無しで)開放からF5.6では非常に小さい値だが、それよりも絞り込むと若干大きくなる。
  • 軸上色収差は暗いレンズなので目立たないが、F2.8ではわずかに見られる。
  • 玉ボケは、ハイライトの内側は若干うるさくなり絞ると輪郭も少し目立つので、完璧ではないもののとても良好だ。後ボケと前ボケは、どちらも非常に滑らかだ。
  • このレンズは特に開放とF4で極めてシャープで、色収差の少なさも高い解像感につながっている。鏡筒の造りはとても素晴らしいが、防塵防滴ではない。このレンズは性能面の不満は無く、サイズも小さく価格も安価だ。しかし、もしマクロ撮影がメインなら、ワーキングディスタンスが長くとれて使いやすいオリンパスの60mm F2.8も検討してみた方がいいかもしれない。

 

光学性能は4点(満点は5点)で、このクラスのレンズとしては非常に高い評価になっています。解像力は、開放から中央はもちろん隅まで非常に良好で、加えて歪曲や色収差も良く抑えられているので、数値的には申し分の無い性能のレンズという印象です。ボケもサンプルを見る限りではなかなか良さそうです。