DxOMarkにトキナー「AT-X 14-20 F2 PRO DX」のスコアが掲載

DxOMark に、トキナーの広角ズーム「AT-X 14-20 F2 PRO DX」のスコアとレビューが掲載されています。

Tokina AT-X 14-20mm F2 PRO DX Nikon-mount review

 テスト機:D5300   Tokina 
 14-20mm F2 
 Tokina 
 11-20F2.8 
 Tokina 
 11-16F2.8 
 Nikon DX
 10-24F3.5-4.5 
DxOMarkスコア 25 20 18 17
解像力 17P-Mpix 11P-Mpix 13P-Mpix 11P-Mpix
透過 2.2T 2.9T 3.1T 5.2T
歪曲 0.4% 0.4% 0.6% 0.5%
周辺光量落ち -1.1EV -0.9EV -0.8EV -1.5EV
色収差  8μm 18μm 25μm 15μm

  • 24MPのD5300でのテストでは、解像力はとても良好だ。広角ズームとしては歪曲は比較的良く補正されており、倍率色収差と周辺光量落ちも少ない。
  • 性能のピークはF4からF5.6だが、F4ではいくらか非点収差が見られ、これは望遠側になるほど目立つ。絞った時の解像力は非常にハイレベルだが、開放では中央も若干甘い。しかし、画面全域の均一性は優れている。
  • 他のトキナーの広角ズームとの比較では、通常は、14-20mm F2のような大口径レンズは、解像力や色収差の点で不利になるはずだが、このレンズにはそれは当てはまらない。このレンズは広角端では開放から良好な解像力で、20mmでは解像力が下がるが1段絞れば劇的に改善する。倍率色収差は広角端でさえ非常に少ない。ニコンの10-24mmとの比較では、解像力は14-20mm F2が高く、色収差も顕著に少ない。
  • 14-20mm F2はズーム域は限られているが、他のライバルとは異なる立ち位置のレンズで、F2の明るさは他にはない。この焦点距離に魅力を感じるなら14-20mm F2の光学性能にがっかりすることはないだろう。

 

トキナーの14-20mm F2 は大口径の広角ズームにもかかわらず、解像力が高く非常に高性能なレンズですね。これまでのトキナーの広角ズームは、倍率色収差がウィークポイントでしたが、このレンズでは倍率色収差は非常によく補正されているようです。

広角端が14mm(換算21mm)スタートなので、超広角ズームとしては画角が物足りないかもしれませんが、F2の広角単焦点3本分(換算21mm、24mm、28mm)をカバーするレンズだと考えれば魅力的なレンズかもしれませんね。