DxOMark に「EOS 6D Mark II」のセンサースコアが掲載

DxOMark に、キヤノンEOS 6D Mark II のセンサースコアとレビューが掲載されています。

Canon EOS 6D Mark II Sensor Review: Great color and ISO performance 

 

   6D II        6D       5D IV     D750      α7 II   
Overall Score
(センサーの総合点)
85 82 91 93 90
Color Depth
(色の再現域と分離)
24.4 23.8 24.8 24.8 24.9
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
11.9 12.1 13.6 14.5 13.6
Low-Light ISO
(許容できる最高のISO感度)
2862 2340 2995 2956 2449

  •  6D Mark II の新しい26MPセンサーの総合的な性能は良好で、これまでテストしたキヤノンセンサーでは第5位に位置している。高感度性能は非常に優れていて、RAWでよくノイズが抑えられている。色再現は素晴らしい。ダイナミックレンジは初代6Dから若干後退している。
  • 5D Mark IVのセンサーと比べると、若干後れを取っており、これは主にダイナミックレンジが最低感度で1.5EV前後劣っているためだ。
  • 色再現は、6D Mark II はα7 II やD750とほぼ同程度で、実写では違いはわからないだろう。3機種とも色再現はISO1600で20bitsを超える素晴らしい値で、ISO6400でも17bitsを超える良好な値だ。
  • ダイナミックレンジは、D750とα7 II がISO1600以下では明らかに有利で、6D Mark II は大きく劣っているが、ISO3200からISO25600では、6D Mark II のダイナミックレンジはD750と同程度になる。
  • 高感度は、6D Mark II とD750、α7 II の3機種でほとんど差はなく、いずれもISO3200までは30dBを超える素晴らしいSN比だ。これは後処理をしていないRAWファイルの結果で、ノイズリダクションを使用すれば更に高い感度でも素晴らしい結果が得られる。
  • 6D Mark II のセンサーの性能は改善しているが、5D Mark IVには及ばず、最低感度でのダイナミックレンジはかなり低い。しかし、ISO800以上ではダイナミックレンジでライバル達に近い性能になる。色再現や高感度性能は良好で、暗い環境での撮影に向いている。

 

6D Mark II のセンサーは6Dから高感度性能や色再現は改善しており、総合スコアは伸びていますが、ダイナミックレンジに関しては、以前にdpreviewが指摘していた通りで、6Dと同等か若干劣るという結果のようです。

キヤノンのセンサーは、1D X Mark II や5D Mark IV、80Dなどでダイナミックレンジを大きく改善してきましたが、6D Mark II のセンサーは最新のセンサーにもかかわらずダイナミックレンジが改善されなかったのは少々不思議ですね。