DxOMarkにキヤノンEOS 5D Mark IVのセンサースコアが掲載

DxOMark に、キヤノンEOS 5D Mark IVのセンサースコアとレビューが掲載されています。

Canon EOS 5D Mark IV Sensor Review: Game changer?

 

   5D IV       5D III        5Ds       1D X II        6D     
Overall Score
(RAWによる
センサーの総合点)
91 81 87 88 82
Color Depth
(色の再現域と分離)
24.8 24.0 24.7 24.1 23.8
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
13.6 11.7 12.4 13.5 12.1
Low-Light ISO
(許容できるISO感度)
2995 2293 2381 3207 2340

  •  EOS 5D Mark IVのDxOMarkのスコアは91で、これはキヤノンの一眼レフではトップだ。5D Mark IVは、色再現とダイナミックレンジの双方が改善され、フラッグシップ機の1D X Mark II からトップの座を奪っている。 
  • 5D Mark III と比べると、5D Mark IVは、色再現、ダイナミックレンジ、高感度の全ての点で改善されている。中でも最も顕著な改善が見られるのはダイナミックレンジで、2段近くも改善している。画質の点で、5D Mark IVは非常に価値のあるアップグレードに見える。
  • 高感度でも5D Mark IVのダイナミックレンジはとても良く維持されており、ISO1600でもダイナミックレンジは5D Mark III のISO100と同等だ。ISO6400までは良好なダイナミックレンジが保たれているが、ISO51200や102400ではダイナミックレンジは比較的低くなる。常用最高感度のISO25600では、ダイナミックレンジは7.83EVで、まだ立派な値だ。
  • 色再現もISO1600まで20bitの素晴らしい値が維持されており、ISO6400でも17bitを超える良好な値だ。しかし、常用最高感度のISO25600では、色再現は14bitまで低下し、色の喪失は顕著だ。
  • キヤノンのセンサーはライバルに追いついたが、ソニーやニコンのトップクラスのカメラと比べるとまだ遅れを取っている。しかし、キヤノンの大幅な改善のおかげで、α7R II のセンサーとのダイナミックレンジの差はわずか(0.3EV)だ。D810とのダイナミックレンジの差は大きいが、これはD810の最低感度がISO64のためだ(5D Mark IVやα7R IIの最低感度はISO100)。
  • 5D Mark IVのセンサーは、旧型と比べて解像度とダイナミックレンジの両面で顕著に改善されており、5D Mark IVはMark IIIからの魅力的なアップグレードに思われる。

 

5D Mark IVのセンサーは、旧機種の5D Mark III から大幅に改善されているようで、ついにキヤノンのセンサーのスコアも90の大台に乗りましたね。5Ds、1D X Mark II、そして今回の5D Mark IVと、最近のキヤノンのセンサーは着実に性能が改善されているようです。

5D Mark IVのセンサーでも、まだソニーの最新のセンサーには及ばないようですが、評判の良いα7R II のセンサーと比べてもダイナミックレンジの差は0.3EVということなので、かなり迫ってきたという印象です。