シグマ「70mm F2.8 DG MACRO Art」は素晴らしい画質だがAFが少々遅い

ePHOTOzine に、シグマの新しい中望遠マクロ「70mm F2.8 DG MACRO Art」のレビューが掲載されています。

Sigma 70mm f/2.8 DG Macro Art Review

  • 鏡筒は、繰り出しても安定していてガタツキは見られない。フォーカスリングはモーターによる駆動で、非常に滑らかで正確なピント合わせができる。
  • AFは少々遅いが正確で、確実にロックする。
  • 重さは515グラムでそれほど重くは無いが、それでもなお鏡筒の造りはしっかりとしている。5Ds R との組み合わせでは、バランスはとても良好だ。
  • 中央の解像力は、F2.8からF4ではとても良好な値(very good)で、F5.6からF11では素晴らしい値(excellent)だ。隅の解像力もほぼ同様で、F2.8からF4ではとても良好な値(very good)で、F5.6からF8では素晴らしい値(excellent)だ。どの絞り値でも中央と隅の解像力がほとんど同じなのは、称賛に値する。

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  • 倍率色収差は、素晴らしくよく補正されており、中央ではほとんど見られず、隅でも中央からそれほど見劣りしない。倍率色収差は、厳しい条件でも目に付かないだろう。
  • 歪曲は-0.09%のタル型で、ゼロに近い。
  • 逆光では、前玉が奥まった位置にあることと、深いフードためにフレアの問題は見れない。光源が画面内に入った場合には、最悪ケースではコントラストの低下が見られることもあったが、それでも、コントラストの低下はとても穏やかなものだった。
  • ボケは満足の行く滑らかさで、マクロ撮影だけでなくポートレート用としても向いている。
  • シグマの70mm F2.8 は、とても素晴らしい画質でしっかりとした造りの出来のよいマクロレンズだ。使い勝手はAFが少々遅いが、それ以外の点では申し分ない。
  • 良い点:素晴らしい解像力、倍率色収差が非常に良く補正されている、歪曲が無い、倍率の表示が便利、逆光耐性、美しいボケ。
  • 悪い点:AFがもう少し速ければよかった、防塵防滴でないこと。

 

シグマの新しい70mmマクロは、近接撮影はもちろん遠景でも非常にシャープで、5Ds R の画像をピクセル等倍で見ても全く問題のない解像力ですね。ボケもかなり綺麗なので、ポートレートでも活躍しそうです。