- 先週、3つのソニーの8Kセンサーのスペックを掲載した。これらのセンサーは、全てサードパーティーにも提供される。しかし、それには1つ非常に重要なことがあると、ソース達から聞いている。
これらのセンサーの完全な能力を引き出せるのは、メーカーがソニー独自仕様のSLVS-ECインターフェースも購入した場合に限られる。
そうでない場合は、センサーの能力を引き出せない。ソース達からは、ニコンやパナソニックのような企業が、すぐにソニーSLVS-ECインターフェースを使用し始める可能性は非常に低いと聞いている。ソース達は、次のように述べている。
「ソニーセンサーの能力を完全に引き出すには、SLVS-ECインターフェースの使用が不可欠だ。SLVS-ECは、従来のsub-LVDSインターフェースよりもスループットと帯域幅が大幅に優れている。通常、SLVS-ECで16bit ADCとずっと高速なフレームレートが可能になる。SLVC-ECインターフェースはsub-LVDSよりも大幅に費用がかかる」
この情報で、これらのセンサーが、将来のソニーのα7S III やα9 II(またはα9R)のようなカメラに実際に採用される可能性がより高くなった。そして、ニコンやパナソニックは、おそらく、いくらか制限された仕様で同じセンサーを使用することになるだろう。
ソニーの新型センサーはこれまでとは異なるインターフェースを採用して高性能化を図るようですが、サードパーティーは、その新しいインターフェースの恩恵をすぐには受けられないという情報が気になるところです。
サードパーティー製のカメラでは、従来のインターフェースが採用され動画のスペックやスチルの連写速度などで、ソニー製のカメラと差別化されることになるのでしょうか。
あどべんと
センサーが外販になるなら、新インターフェースの使用も外販先に開示されると思いますが、その理解と活用となると、時間はかかりそうですね。
その間に他社になるべく先行するのがソニーの方針でしょうか。
ドルンブルク
SLVS-ECとはなんぞやと思って調べたところCMOSセンサー用のインターフェースみたいですね。より速くローパワーで通信できるので様々なところで有利な規格になりそうです。センサーの性能の向上の速さに従来の規格であるLVDSがついてこれなくなったのかなと思いました。サードパーティーもこの規格に対応すれば恩恵が受けられそうです。いずれにせよ8Kの時代には必要になりそうですね。
小鳥遊
生産元がフルスペックを享受するのは正しいと思います。
それとは別に、外販分はフルスペック規格を得ない事で幾らかコストダウンしたりカスタマイズ費用を捻出したりすると思うので、そこは各企業による所だと思います。
ソニーセンサー外販購入メーカーが、性能の低いセンサーを買わされてる訳では無いですしね。
X-T3が良い例かと。
山田です。
この規格はパソコンの内部で使われていたATAケーブルがS-ATAケーブルに変わるイメージで合っているのかな?(パラレルからシリアルへ切替)
高速化とか消費電力とかメリットが大きいので将来的には他社のセンサーもこの規格に統一されていきそう。
消費電力が減って、発熱量も減るのであれば小型なボディにも貢献しそう。
ろくろう
SLVS-ECを調べてみたら、クロック線を使って同期する方式から、データ線にクロックを載せて同期する方式に変えた規格のようです。USBとかと一緒ですね。
PS/2マウスからUSBマウスに完全に入れ替わるまでは結構掛かったので、他社は結構苦労しそうです。
でもUSBのようにどんどん進化出来るようになっと言えるので将来が楽しみです♪
mmft
多分PCIeを使った製品やテレビなどの設計をしている人なら楽になると思います。
伝送速度は早くなりますが差動ペアが大幅に減りクロックの心配がなくなるのでスペースに余裕が出来るし設計ポイントは他の製品を流用しつついかに最適化できるかなのでそれほど心配は無いように感じます。
それにSLVS-ECは数年前にリリースしているので対応製品があり試している会社もあるかもしれませんよ
ken2
規格も仕様も公開されていますし、昨日今日の新規格ではないので、当然将来を見据えた各メーカーは対応を考えていると思います。このインターフェースを採用することで回路設計が大幅に楽になるという利点があるので、むしろそっちにいち早く移行したいと思っているのではないかと思います。
ろくろう
とすると「ニコンやパナソニックのような企業が、すぐにソニーSLVS-ECインターフェースを使用し始める可能性は非常に低いと聞いている。」は、やはりコストの問題そうですね。
むしろ回路設計には有利ということなのでライセンスが高いんでしょうかね。もしそうならば良い技術を早く普及させる為にソニーには価格でも頑張って貰いたいです。
しろー
>ソース達からは、ニコンやパナソニックのような企業が、すぐにソニーSLVS-ECインターフェースを使用し始める可能性は非常に低いと聞いている。
「新機能を搭載した機器を今日から発売します」だったとして翌日には買ったメーカーが完璧に使いこなせるかといういとそれは無理だと思いますので、購入して実機で検証して問題なく性能を引き出せるとわかってから製品投入となるとある程度時間がかかるのは仕方ないことかと思います。
いくら規格や仕様が公開されていても机上だけでは分からない部分もあるので自社での検証は必須かと思います。
三戻
ソニーの自社製品が先行するなら
他が金を出さなかったということでは?
これまでも最新センサーは他社製品から
というのは何度もあったと思います。
まあ、ソニーがシェアをとった今、
優先確保のコストは高くなって
難しくなっていると思いますが・・
ここで金ださないとソニーが更にシェア
伸ばす可能性がある・・
そこの駆け引きであって、この記事の結論は
時期尚早なのでは?
通りすがり
シェア奪ったうえで、機能的に制限した製品しか渡さないって話でしょうか。独自のセンサーを製造していないニコンや、リコー、富士フィルムとかどうするんですかね。。。彼らが引き続きソニー製センサーを使っていくなら、自分で自分の首を絞めていくの目に見えてますがね。。。ニコンは設計を自分でしているといってますが、簡単に製造を他に切り替えていけないもんでしょうしね。。。
スパークリング
僕はソニーが他社に対して意図的に制限してるというよりは、ソニーのセンサーがあまりに優れているために従来の規格では対応できず、新規格を導入した。その上で、開発元のソニーはその規格を熟知しているからすぐに使える。他社は規格を知っていても実物がないからすぐには使えないが、規格が広まり実物も入手できればノウハウを得て投入できる。という印象を受けました。
この記事からはソニーがその立場を利用してデジカメ市場から他社を締め出そうとするようには感じていません。
通りすがり
ソニーのカメラ事業(ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ㈱)が独自インターフェースに特化したセンサーをソニーのセンサー事業(ソニーセミコンダクタソリューションズ㈱)に委託しただけではないでしょうか?子会社は同じソニーグループ同士だとしても全くの別会社なので記載のコメントは事業的にあり得ないと感じました。
to
市場が縮小してミラーレス機に推移していく中レフ機からの発注は減り、
その結果ソニー自身からの発注の比率も高くなるでしょう。
価格や仕様面で自社グループに独占とはまではいかなくても、
従来以上に有利な条件で提供するということは当然ありえると思います。
ただ、本気のパナは自社センサーを採用する気も。
chakkey
仕様書のリークはSony内部からではないでしょうし、外部に
仕様書がある時点で外部メーカー向けですよね。内部向けなら
仕様書はSony外部にはあるはずないですし、
そもそもSony内部向けで使うならこのレベルの概要の仕様書は
無用です。
なので、全機能を外部のメーカーに使ってもらって外部に
売る前提ですよね。
そもそもこんな位の仕様のCMOSセンサーを採用する目的は、8Kの
カムコーダを作るか、4Kのカムコーダを作るけど、オーバー
サンプリングで4Kの画質向上を図りたい目的でしょう。
その際には、既存のChip間IFでは性能の限界を越えるのは
自明だったわけで、その解消のためにSonyが独自の規格を提示していた訳です。これを使うなら、IFの変更は必須の状態だった。
で、新IF自体はかなり以前(調べ切れなかった)から提示されて
いたようですし、少なくてもこの規格にそったIPは、Sony以外
から、2016年にリリース済みのようです。
現時点のハイエンドのカメラ/カムコーダを作るのであれば、
SOCとかフロントエンドの入力Chipを更新するのは必須の作業で
しょう。規格にそって入力機能を興すのか、IPを購入するのかは
判りませんが、このCOMSセンサー採用するけど使い切れない
ってのはあり得ないです。
FA
SLVS-ECを技術的に、使いこなせないわけでは無く
EXPEEDやDIGICなどの画像処理エンジンのチップセットが対応できない
処理が間に合わないなどの問題なんでしょうね
新規にソシオネクスなどのチップ開発メーカに開発を依頼しないとダメだろうし、テスト期間も含め、すぐに商品化できない。
INA
一瞬「え?」と思いましたが、あくまでパフォーマンス面であって、画質そのものに影響はないみたいですね。
ma
自社の画像処理エンジンの更新が必要になるって事でしょうね、多分