ニコンZ6は高感度と色再現が優秀で素晴らしい画質

ePHOTOzine に、ニコンの24MPのフルサイズミラーレスカメラ「Z6」のレビューが掲載されています。

Nikon Z6 Review

  • Z6とZ7との主な違いは、センサーの画素数(24.5MP)、位相差AFの測距点数(273点)、ISO範囲(ネイティブで100-51200、拡張で50-204800)、連写速度(12コマ/秒)だ。
  • Z6のボディはZ7と同じマグネシウム合金で、素晴らしいクオリティだ。重さもZ7と変わらない。グリップは一眼レフスタイルの大型グリップで、背面のサムグリップも大きい。
  • ボタンの機能はニコンの一眼レフユーザーには馴染み深いものだが、ボタンの間隔は若干狭い。
  • AFは273点で、画面の90%をカバーする。顔認識は搭載されているが、瞳認識は搭載されていない。AFは通常モードで-1EV、ローライトAFを有効にすると-4EVまで対応する。AFは的中率が高く信頼できるので、撮影した画像のピントを絶えずチェックする必要はなかった。暗所でのピントの的中率も高い。
  • EVFは大きく高解像力で、視度の調整もしやすい。このEVFの解像度と表示のクリアさには感心した。
  • 動作速度は、シャッターレスポンスとAF速度はいずれも非常に速いが、電源をONにしてから撮影可能になるまでの時間は、一眼レフよりも少し遅い。
  • 連写は、H+ではJPEGでは12コマ/秒でスローダウンまでに42枚、RAWで9コマ/秒でスローダウンまでに36枚で、HではJPEGでもRAWでも6コマ/秒で制限なく連写できた。連写速度はとても良好だ。
  • シャッター音は極めて大きいが、電子シャッターに切り替えれば静音撮影が可能だ。
  • サンプル画像は、色乗りが豊かで非常に満足の行くものだ。肌の色再現はとりわけ優れている。
  • 露出アンダーを防ぐために露出補正が必要になる場合もあったが、多くのケースでは露出は信頼できるものだった。
  • レンズは24-70mm f/4も35mm f/1.8もボケが美しい。逆光でフレアを出そうと試みたが、フレアはめったに現れなかった。色収差やパープルフリンジも確認したが、ほとんど見られなかった。これらのレンズは、ディテールが豊富で極めて良好な性能だ。
  • 高感度性能は非常に良好で、ISO6400、そしてISO12800でさえ実用になる。ISO25600ではディテールの消失がより顕著になるが、彩度はISO51200でさえ良好に保たれている。ISO102400ではノイズが強くなり、色も薄くなるので使用は避けたほうがいいだろう。
  • α7 III とのノイズの比較では、Z6はα7 III と非常に似通った性能だが、ISO12800とISO25600のディテールでわずかにα7 III が優っている。Z6は、高感度ノイズはα7 III より若干少ないが、ディテールも若干劣っている。
  • オートホワイトバランスは白熱灯では良好な性能で、デフォルトの設定(Auto1)では若干暖色になる(より白くするAuto0やより暖色にするAuto2も用意されている)。白熱灯のプリセットはまずまず良好だが、Auto0の方が好ましい結果だ。蛍光灯ではオートでまずまずの結果で、プリセットでは多数の設定から適切なものを選択できる。
  • 動画は4K30pで録画が可能で、オーバーサンプリングされているので、非常にシャープでディテールに富んだ映像が得られる。動画の手持ち撮影では、5軸手ブレ補正が効果的にブレを抑えてくれる。
  • Z7の45MPが不要で、より高速な連写と、より良好な高感度性能を求めるなら、Z6は素晴らしい選択肢だ。Z6は高感度に強く、色再現はよく練られていて、素晴らしい画質だ。バッテリーライフが短いのと、カードスロットがシングルなのは残念な点だ。AF性能は良好で的中率も高いが、瞳認識がないのは残念だ。
  • 良い点:ニコンのフルサイズ一眼レフよりコンパクト、素晴らしい画質、素晴らしい高感度性能、クロップなしのハイクオリティな4K動画、高解像度のEVF、ボディ内5軸手ブレ補正、12コマ/秒の連写、素晴らしいボディの造り。
  • 悪い点:シングルXQDカードスロット、バッテリーライフが短い(310枚)。

 

ニコンZ6はZ7と全く同じハイクオリティなボディを採用していて、価格がずっと安価なので、コストパフォーマンスは非常に優れていますね。サンプル画像は、使用しているレンズが2本とも優秀なこともあって、シャープで色乗りも良くボケも綺麗で申し分のない画質という印象です。