リコーの新型APS-CカメラはK-3ユーザーが満足するようなハイエンドモデルになる

Pentax Forumsに、CP+2019会場で行われたリコーイメージングのマネージャーのインタビューが掲載されています。

CP+ 2019 Pentax Interview

  • (一眼レフの役割は? 一眼レフは将来も競争力を維持できると思うか?)
    一眼レフは記録するための機器から、撮影を楽しむための色のより強いものになっていくと考えている。光を感じる感性的な部分が一眼レフの強みであり、そこに価値を見出している。
  • (AI技術の活用を模索しているか?)
    AEの被写体認識のために、ディープラーニングテクノロジーを既に採用している。AFやSRにもAIを活用する研究をしており、今後の機種に使えるようになったら搭載していきたい。
  • (AF性能を向上のために、AIを使用することを考えているか?)
    現在は、AIをAFに活かす状態にはなっていないが、今後はAFにも反映させて、より高精度で高速なフォーカスを求めていきたい。
  • (昨年APS-Cの一眼レフを開発中であると述べていたが、更新情報はあるか?)
    現在、開発を進めている。K-3のユーザーが満足するような、特にフラッグシップになるようなハイクラスのところをターゲットにして開発している。
  • (KPの反響は、このシリーズを継続するのに十分なものだったか?)
    ユーザーの満足度は非常に高かった。光学ファインダーの良さを感じて、ミラーレスから戻ってきているユーザーが多数いることも認識している。
  • (K-1II のアクセラレーターユニットに対するユーザーの反応は? 高感度でのみアクセラレータを有効にするなどのカスタマイズ機能があればいいのでは?)
    多くの被写体で全体的にアクセラレータ使用時の画質が優れているが、一部の条件ではアクセラレータを使用しない方が良いとユーザーに言われる場合もあり、そこは真摯に受け止めたいが、スイッチでアクセラレーターのON・OFFを切り替えるような機能は少々難しい。
  • (リアルレゾリューションをRAWからソフトウェアで生成できるようにする計画は?)
    リアルレゾリューションは、ハードウェア使った複雑なアルゴリズムで実現しているので、ソフトでRAWを現像するのは現時点では難しい。
  • (GRにEVFを搭載する計画は? 一眼レフのハイブリッドファインダーは?)
    GRにEVF搭載の要望があることは認識しているが、コンパクトさが求められているので、現時点では非搭載となっている。ハイブリッドファインダーは、実現すれば強いファインダーになるが、現時点の技術では、光学ファインダーのよさが失われてしまうので、まだ搭載はできない。
  • (DA★11-18mmとD FA★50mmの両方が遅れたがどのような課題があったのか?)
    品質のバラつきを安定させるために時間が必要だった。
  • (今後のDAシリーズのレンズは?)
    ロードマップにAPS-Cの標準ズームを追加した。これからのAPS-Cレンズラインナップの中心となるようなレンズとして開発している。
  • (645Z後継の100MPの645は登場するのか?)
    現在、645をどうしていくのかを検討している。1億画素は話に出ていて、今後の可能性の1つとして検討している。
  • (FA35のような手頃でコンパクトなレンズの追加予定は?)
    今までは高画質で大口径のレンズに注力してきたが、今後は、小型で使いやすいレンズにも注力していきたい。35mmはHDコーティング採用で非常に高い効果があったのでリニューアルしたが、他のレンズでもそのようなレンズがあれば、リニューアルを考えていきたい。
  • (ペンタックスQは保留中か?)
    現状ではKマウントに集中している状態で、今後、ユーザーに喜んでもらうにはどうしたらいいか考えて、Qの方向性を決めていきたい。

 

現在、開発中のAPS-C機は、APS-Cのフラッグシップ機として開発されているようで、かなり高性能なモデルになりそうですね。ただ、特許が出願されていたハイブリッドファインダーに関しては、まだ製品化は難しそうなので、仮に製品化されるとしてもかなり先のことになりそうです。