ソニー「FE24-105mm F4 G OSS」は美しい描写のレンズ

ePHOTOzine に、ソニーの標準ズーム「FE24-105mm F4 G OSS」のレビューが掲載されています。

Sony FE 24-105mm f/4 G OSS Review

  •  フォーカスリングは、モーター駆動で非常に滑らかに動く。ズームリングは重めだが、重すぎることはなく非常に滑らかに動く。
  • 最短撮影距離は0.38m、最大最大撮影倍率は0.31倍と寄れるので、レンズの汎用性が大幅に高くなっている。
  • 解像力は、24mmでは中央はF4からF11まで素晴らしい値(excellent)で、隅はF4からF11までとても良好な値(very good)だ。

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  • 35mmは解像力のピークで、中央はF4からF11まで素晴らしい値(excellent)で、隅もF4からF11まで素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 70mmの解像力は、中央はF4からF8まで素晴らしい値(excellent)で、F11とF16ではとても良好な値(very good)になる。隅はF4とF5.6で素晴らしい値(excellent)で、F8からF16ではとても良好な値(very good)だ。

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  • 105mmでも解像力は良好に維持されており、中央はF4からF11までとても良好な値(very good)で、隅はF4では良好な値(good)で、F5.6からF11ではとても良好な値(very good)になる。多くのズームは望遠端で性能が落ち込む傾向があるが、このレンズは立派な解像力を維持している。

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  • 倍率色収差は、24mmでは中央はよく抑えられているが、隅では(3ピクセル前後で)ずっと大きくなり、明るい空を背景に木の枝があるような状況では色収差が非常に目立つ。35mmでは色収差は改善されるが、隅では目立つ。70mmでは隅は良好になるが、中央が1ピクセルを超えてくる。105mmでは中央も隅も悪化するため、ソフトによる補正が必要になる場合があるだろう。
  • 歪曲は24mmで-1.1%のタル型、35mmで+0.67%の糸巻き型、70mmで+0.06%の糸巻き型、105mmで-0.04%のタル型で、非常に良く補正されている。
  • ボケは滑らかで心地よく、全体的に非常に満足の行くものだ。
  • 逆光耐性は、フードなしという厳しい条件でテストしたが、フレアの兆候は見られなかった。意図的に光源を入れて撮影すると、若干のフレアが見られるが、それほど煩わしいものではなく、とても良い結果だった。
  • 周辺光量落ちは24mm開放で-1.7EVで、絞ると1EVまで減少する。105mmでは開放で-1.6EVで、絞ると1EV強になる。
  • FE24-105mm F4 G OSS は技術的に非常に良く出来ているだけでなく、素晴らしい美的感覚のある画が得られるレンズだ。若干弱いのは倍率色収差だが、これは後処理で補正できる。全体的に見て素晴らしいレンズで、大いに推薦する。
  • 良い点:素晴らしい解像力、歪曲が良く補正されている、優れたフレア耐性、防塵防滴、手ブレ補正、優れたハンドリング、造りが高品質。
  • 悪い点:後処理で倍率色収差の修正が必要な場合がある。

 

FE24-105mm F4は全域で十分な解像力で、特に中間域は優秀ですね。レビュワーは、スタジオテストの結果以上に、このレンズから実際に出てくる画に感心したようですが、確かに、サンプルを見ると、このカテゴリのズームとしては、ボケが綺麗で美しい描写という印象です。