シグマがミラーレス専用設計用のArtシリーズの単焦点レンズを今年中に発売

Imaging Resource に、シグマの山木和人社長のインタビューが掲載されています。

Sigma Q&A

  • (Lマウントレンズの計画について)
    CP+では、2019年の年末までに発表されるLマウントレンズ11本を発表した。これらはEF、F、Eマウント用のものと同じ光学系の単焦点レンズだ。そして、2020年にはLマウント用のAPS-C用のレンズを発売する予定だ。これは、ライカTLとCLは、APS-Cセンサー機だからだ。
  • (Lマウント用のAPS-Cレンズの光学系は既存のものか新規なのか?)
    現行レンズと同じものだ。しかし、それとは別のプロジェクトも進行中で、ショートフランジバック用に設計された、もう1つの新しいレンズが今年中に発売される。それはArtシリーズの単焦点レンズだ。
  • (キヤノン用のレンズの販売の方がニコンよりも多い?またはその逆?)
    正確な数字は言えないが、現在、最も人気があるのはキヤノンで、その次がニコンだ。ソニーEマウントが成長している。
  • (シグマのレンズで、その人気に驚いたレンズは?)
    最近の製品では、60-600mmは非常に人気がある。このような高い需要を予想していなかったので、限られた生産キャパシティーしか用意していなかったが、非常に多くの注文があった。3月上旬の注文で、納期は6月か7月になる。このため現在、生産キャパシティーを増やしている。50-500mmは日本でしか人気がなかったが、60-600mmは世界中で非常に人気がある。
  • (キヤノンRFマウントやニコンZマウントのレンズの計画は?)
    まだ、それらのシステムの調査をしているところで、コメントするのは時期尚早だ。現在、カメラメーカー製のマウントアダプターとシグマ製レンズの互換性をチェックしていて、ほぼ完全に動作するが、連写など、特定の設定や操作によっては完全に機能しないこともある。細部をすべて点検して、問題があればそれらを解決する。
  • (キヤノンの御手洗氏はレンズ交換式カメラ市場が半分に縮小すると予想しているが、どのように予想しているか?)
    私はレンズ交換式カメラの市場は、もう少し縮小すると思っているが、現在の半分にはならないだろう。これは推測だが、たぶん、現在から20-25%減になるだろう。
  • 今から30年前にMFからAFに移行したときの変化は、我々が思っていたよりも遥かに速かった。現在もその時の動きと似た動きをしていて、市場は一眼レフからミラーレスに急速に変化している。
  • (ソニーは「一眼レフは時代遅れでその役目は終わった」と述べており、ニコンやキヤノンは「一眼レフとミラーレスにはそれぞれの役割がある」と述べているが、どう思うか?)
    私はキヤノンとニコンに同意する。それぞれ長所と短所があるが、いずれ、ミラーレスが大多数になると思う。たぶん、80%がミラーレスだろうか?

 

山木社長は、いずれミラーレスが大多数になるものの一眼レフも20%残ると見ているようですね。ソニーのように、一眼レフは消滅してしまうという見方もあるようですが、どうなることでしょうか。

シグマの新製品に関しては、ショートフランジバック専用設計の単焦点のArtレンズの登場が楽しみですね。Lマウント用レンズですが、FE版の登場も期待したいところです。