キヤノン「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」は高倍率ズームとしてはとても優れた性能

Photography Blogに、キヤノンのEOS R用の高倍率ズーム「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」のレビューが掲載されています。

Canon RF 24-240mm f/4-6.3 IS USM Review

  • 全長は12.2cmで、広い焦点域を考えると驚くほどコンパクトだが、望遠端では19.5cmまで伸びる。鏡筒はほとんどプラスチック製だが、しっかりとしている。
  • AFは速く、EOS RPとの組み合わせでは0.2秒未満で合焦する。AFの迷いは、明るい場所でも暗い場所でもあまり見られなかった。AFの作動音は非常に静かで、動画撮影に適している。
  • 色収差は非常によく補正されている。
  • 周辺光量落ちはズーム両端では目立ち、解消するにはF8以上に絞る必要がある。
  • 歪曲は24mmではタル型が目立つが、35mmまでズームすれば完全になくなる。
  • 美しい玉ボケのために絞りは円形絞りを備えており、その狙いは概ね成功している。
  • 24mmの解像力は、中央も隅も開放のF4から非常に良好で、F5.6からF11では素晴らしい解像力になる。F16では回折の影響で解像力が低下し始めるが、まだ解像力は高い。
  • 50mmの解像力は、中央は開放のF5から非常に良好で、F5.6からF11では素晴らしい解像力になる。一方で隅は開放のF5ではやや甘い。F16では回折の影響が見られる。
  • 100mmの解像力は、中央は開放のF5.6から非常に良好で、F8とF11では素晴らしい解像力になる。隅は開放のF5.6ではやや甘い。F16では回折の影響が見られる。
  • 240mmの解像力は、中央は開放のF6.3から非常に良好で、F8とF11では素晴らしい解像力になる。隅は開放のF6.3では甘い。F16では回折の影響が見られる。
  • RF24-240mm F4-6.3は、多くの高倍率ズームのトレンドに逆らって実に優れた性能だ。中央は全域でシャープで、隅は望遠側ではそれほどシャープではないが、これはこの種の高倍率ズームでは普通のことだ。このレンズは電子補正がかなりかけられており、JPEGでのみ撮影する場合は何も困らないが、RAWでJPEGと同じ結果を得るには修正プロファイルを適用する必要がある。価格はEOS RPのキットレンズとして入手すれば、それほど高くない。大いに推薦。

 

RF24-240mm F4-6.3は、低倍率の高性能ズームと比べると周辺部は若干甘い感じがしますが、高倍率としてはなかなかよく写るレンズという印象です。ただ、未補正のRAWを見ると結構各種収差が目立つようなので、収差の補正は電子補正に頼っている部分が大きいようですね。