キヤノンEOS R5 / R6のボディ内手ブレ補正の効果はレンズのイメージサークルの大きさで変わる

Camera Rabs のキヤノンEOS R5 / R6 の初期レビューの中から、興味深い部分をいくつかピックアップしました。

Canon EOS R5 review so far

  • EOS R5のグリップは5D Mark IVよりも小さくなっているが、私の手には非常に快適だ。α7 III はEOS R5 よりも少し幅が小さいが、個人的には、私の手にはR5の方が快適に感じた。
  • EOS RとR5の比較では、どちらも持った感触は似ているが、操作系は伝統的なR5の方が好みだ。
  • 優れたタッチパネルのインターフェースは、キヤノンがソニーよりも優れている点だ。
  • 8K RAWや4K120pはCFExpressにしか記録できないが、SDカードでもIPBの8Kや4K60pには対応する。2枚のカードへの同時記録は可能だが、CFExpressで8K RAWを記録する場合は、SDに記録されるのはIPBになる。
  • バッテリーライフはモニタ使用時で490枚、EVF使用時で320枚で、ここではソニーが大きくリードしている。
  • R5は5Ds / 5Ds Rよりも画素数が少ないが、新設計のローパスフィルターが採用されており、これらのモデルをしのぐ解像力で、ローパスキャンセルモデルの5Ds Rにさえ優るとキヤノンから説明を受けている。
  • R5 / R6は、電源OFF時のシャッターの開閉をメニューから選択できるが、シャッター幕は保護カバーが装着されているセンサーよりも破損しやすいことを覚えておいて欲しい。
  • ボディ内手ブレ補正で、キヤノンはRF50mm F1.2 は7段分の効果、RF28-70mm F2は最大8段分の効果が得られると主張しているが、この違いはレンズのイメージサークルの大きさによるものだ。
  • テスト機は試作機なので、手ブレ補正は更に改善される可能性はあるが、R5の手ブレ補正には非常に感心しており、スチルと動画の双方でIS非搭載レンズの使い方が変わった。
  • 顔認識・瞳認識が改善され、人物が遠くにいても瞳を認識して追尾できる。
  • 動画の設定メニューは、1DX Mark III は複雑で非常に分かりにくかったが、R5はメニューがシンプルに再設計されている。これは非常に喜ばしいことだ。
  • キヤノン機に露出オーバーを簡単に判定できるゼブラパターンがついに搭載された。

Canon EOS R6 review so far

  • R6のモニタは3インチで、3.2インチのR5と比べると少し小さめだが、優れたタッチパネルのインターフェースはR5と変わらない。
  • R6のファインダーはEOS Rと同じ369万ドットだが、リフレッシュレートが120fpsと倍増している。
  • R6のバッテリーライフはモニタ使用時は510枚、EVF使用時は380枚だ。EVFの消費電力はR6がR5より少し少なく、これがR5よりR6のバッテリーライフが少し長い理由だ。
  • デュアルSDカードスロットを採用しているが、残念なことに両方のカードに同時に動画を記録することはできない。
  • R6のセンサーは1D X Mark III のものがベースになっているが、ローパスフィルターは変更されている。
  • キヤノンは、ついに露出オーバーを判定するためのゼブラパターンを採用した。
  • R6は連写速度もAF速度も高速で、どちらもEOS R / RPから大幅に改善されている。

 

EOS R5 / R6のボディ内手ブレ補正の公称の段数がレンズによって異なるのは、イメージサークルの大きさが原因ということなので、R5 / R6 では同じ焦点距離でもレンズの種類ごとに手ブレ補正の効きが変わってきそうですね。

電子接点の無いレンズや、サードパーティー製のEFレンズ装着時に手ブレ補正がどのくらい効くのかも気になるところです。

あと、R5もR6もローパスフィルターが新設計のものに変わっていると述べられているのが興味深いところで、R5は5Dsよりも解像力の高いものに変更されているようですね。