- D3XはAF-S 14-24mm F2.8G、EOS-1Ds MarkIII はEF16-35mm F2.8L II でテスト
- 絞り開放では、D3Xは周辺減光が少なく四隅まで明るくクリアな画像だが、1DsMkIII は周辺減光が目立ち四隅が暗く発色もいまいちで濁りがある
- 開放での細部の描写は、D3Xは隅も中心付近も極めてシャープで、コントラストや発色に冴えのある画像。1DsMkIII は画像周辺から中心近くまで色ずれがかなり目だち、コントラストや発色にも悪影響。正直こんなに差が出るとは想像していなかった
- 絞った場合は、1DsMkIII は周辺減光が改善するものの、倍率色収差は改善せず、色再現に問題を残す甘く解像感に乏しい画像。D3Xは開放から安定して高品質なので絞っても大きな変化は見出せない
- このような驚きの結果になったのはニコンの倍率色収差の自動補正機能によるところが大きく、この問題を放置したままでは、いくら高画素化を図っても意味がない
- D3Xの画像は2000~3000万画素クラスの中判デジタルカメラを終焉に向かわせるだろう
神レンズと呼ばれることもあるAF-S 14-24mm F2.8GとキヤノンのEF16-35mm F2.8LII ではレンズ自体の性能差がある上、JPEG撮って出しでの比較でD3Xにだけ倍率色収差補正がかかっているのでは、キヤノンには苦しい勝負ですね。
キヤノンには、ニコンに対抗できる新型の高性能な広角ズームと、ボディ内の倍率色収差補正機能の搭載を期待したいところです。
kf
RAWで撮らなければ実力を発揮できないというのもやはり問題でしょう。
高画素化が、レンズ性能を補う画像処理を必要とするのは疑いないところで、その点、指摘があるのも当然だと思います。
プロ機に限って言うならば、RAW現像必須となっていてもかまわないかもしれませんが、キヤノンの場合、下位機にいたるまでこういう仕様であり、一般ユーザーには実力を発揮させるのが難しい仕様となっています。
熱狂的なユーザーはどちらにもいるものですが、他社製品の優れた点は素直に認めるべきでしょう。
ファン心理はわからないではありませんが、「ここが劣ってる、ここを直せ」という声が、(それが例えた他社の熱狂的なファンであったとしても)率直に出たほうが、長い目で見ればメーカーのためになるだろうと思います。
キヤノンのほうがニコンよりはるかに広告費が多いということも知っておいたほうがいいと思います。
私もキヤノンユーザーの端くれですが、最近のキヤノン機への、国内メディアの評価は首を傾げざるを得ないです。
管理人
kfさん
コメントありがとうございます。
JPEG撮って出しでのD3Xの処理や、14-24mm F2.8Gの性能には確かに素晴らしいものがありますよね。その点でD3Xを高く評価するのはいいと思いますし、キヤノンも同条件でいい勝負ができるようになって欲しいものだと思います。