タムロンAF 28-75mm F2.8はフルサイズ機では周辺部の描写が甘い

photozoneにタムロン AF 28-75mm F2.8のフルサイズ機(EOS 5D Mark II)によるレビューが掲載されています。

Tamron AF 28-75mm f/2.8 SP XR Di LD Aspherical (IF) - Test Report / Review

  • 歪曲は28mmで2.6%のタル型で目立つが、40mmでは歪曲はなく、75mmでは0.4%のわずかな糸巻き型。標準ズームとしては、まずまずの性能
  • 周辺光量落ちは、28mmの開放では2EVと非常に大きいが、F4まで絞るとかなりよくなり、F5.6で受け入れられるレベルになる
  • 中央の解像力はズーム全域で良好だが、周辺部は開放では甘く、F8まで絞ると良好になる。APS-Cでは花形のレンズだが、高画素のフルサイズではそれほど素晴らしいとはいえない
  • 色収差は悪くはなく28mmで2px以下。実写では目につくがフルサイズなら受け入れられるレベル
  • ボケはとても滑らかでズームレンズとしてはよいボケ味だが、四隅ではボケがリング状になる欠点がある
  • APS-Cでは称賛されたレンズだが、フルサイズでは絞らないと周辺部が甘く、周辺光量落ちが目立つ欠点がある

 

価格の割りに非常に画質がよく高い評価を受けているタムロンの28-75mm F2.8ですが、2000万画素を超えるフルサイズ機で使用するには、周辺部の解像力が少々不足ぎみのようです。

とはいえ、純正のF2.8クラスの標準ズームはこのレンズの3倍も4倍もする値段なので、コストパフォーマンスに関しては、今でもなお抜群と言っていいと思います。