ソニー 35mm F1.4Gは価格性能比が大変悪いレンズ

LensTip.comにソニー 35mm F1.4G (SAL35F14G)のレビューが掲載されています。

Sony 35 mm f/1.4G lens review

  • 中央部は開放では解像力が低く20lpmmを若干超える程度だがF2まで絞ると許容範囲である30lpmmに到達する。F2.8-F11の範囲ではとてもシャープで良好な結果だが、高価な単焦点レンズとしては卓越した性能ではない
  • 周辺部はF1.4-F2.8では解像力が低く、フルサイズではF5.6以上に絞っても満足いくレベル(30lpmm)にはならない
  • 色収差は非常に多く目立つ。歪曲はフルサイズで1.4%、APS-Cで0.80%のタル型で良好に補正されている
  • 周辺光量落ちはAPS-Cでは開放で24%(-0.80EV)で良好な結果だが、フルサイズでは開放で59%(-2.6EV)で絞っても容易に解決しない。F2では43%とまだ高いレベルで、F2.8で23%、F4-F5.6まで絞って15-11%のレベルになる
  • ゴースト・フレア耐性は良好で、開放時のほうが絞ったときよりも良好
  • テスト結果を考慮すると、ソニーがこのレンズを生産し続けていることに驚く。昔のミノルタの忘れられたレンズにも、もっとよいレンズがあるだろう。価格性能比は非常に悪い

 

相当辛口な評価となっていますが、確かにMTFのグラフを見る限りでは周辺部の解像力はかなり低く、APS-Cなら絞ればそこそこ使えそうなレベルですが、フルサイズでは絞ってもかなり厳しそうです。

このレンズは、以前は、ユーザーの間で評判のよいレンズだったと記憶していますが、フルサイズのα900で使うには既に設計が古すぎるということなのでしょうか。