- E-P1の動作はコンパクトカメラとしては良好だが、多くのデジタル一眼レフと比べると動作が少し遅い。スタートアップに時間がかかり、AFも遅い。撮影から撮影までおよそ2.3秒かかる
- 14-42mm F3.5-5.6は素晴らしいレンズで、ズーム全域で隅々までシャープな描写。歪曲や色収差も気にならない
- 画質は光が良く回っている場所では素晴らしい結果だが、高コントラストの場面では性能のいいAPS-Cのデジタル一眼レフなら捕らえられるハイライトが飛んでしまう。色再現性は非常によい
- 高感度ノイズはG1と同じような結果を期待したが、G1がISO800までノイズが目立たないのに対し、E-P1はISO200でも暗部に色ノイズが目立つ(色再現性はISO3200まで良好)
- JPEGの画質はシャープネスがいくらか強め
- E-P1は興味深く革新的なカメラで、ボディの作りや仕上げは非常によく、画質もコンパクトカメラよりは優れている。しかし、デジタル一眼レフよりも高価で、ビューファインダーとフラッシュが無いことは、多くの人の購買意欲を削ぐだろう
E-P1は動作速度などのいくつかのウィークポイントもあるようですが、マイクロフォーサーズ1号機としては、そつなくまとまっているカメラという印象です。
また、ビューファインダーとフラッシュが無いのは、そういうコンセプトのカメラとして受け入れられているようで、それほどマイナスになっていないのではないかと思います。ただ、価格に関しては、ネット上でも、もっと安くして欲しいという声をよく聞きますね。
ウォルサム
ペンに限った、というか、カメラに限った話ではないですが、昨今流行の一途をたどっている「リバイバルブーム」にはそろそろ辟易しだしています。
昔存在したものの名前をつけて新たに売り出すという発想は、団塊の世代向けの販売戦略としては確かに正しいですし、昔の「夢」を最新のスペックで現実化する、という面白さはあります。
ですが、それは言い換えると、新たなものを創りだす力がなくなりつつあることの証左ではないでしょうか?
K-7は、「LXの再来」(というか、LXを意識して造られた)という触れ込みが宣伝に利用されています。
たとえばLXは、「なにかの再来」を目指して造られたモデルなのでしょうか?そんなことはないはずです。LXはLXでしかないわけです。その時点での最高を求めてできたのがLXのはずで、それに「何某かの再来」というキャッチフレーズが付けられるならそうかといえます。
E-P1も、「E-P1」としての最高のパフォーマンスを目指して造られたのなら良いのですが、「PENっぽいものを造ろう」というスタンスでできたものであれば、両手を挙げてほめることはできないです。
長文の上、本文とあまり関係の無い話ですみません。
flipper@管理人
ウォルサムさん
コメントありがとうございます。
確かにデジカメになってから、かつての銀塩の銘機のような存在感のあるカメラはあまりありませんよね。
デジカメは世代交代が早すぎて印象に残らないということもあるかもしれませんが、マーケティング重視のために魅力的でかつ完成度の高い"銘機"を創り出す機会がなくなってしまったということも考えられるかもしれせんね。
ふ
脱線話に便乗させていただきます。
銀塩時代はカメラ・レンズ・フィルムと大まかに3つのパーツで出来ていましたが、デジタル世代ではカメラ・フィルムが一体不可分となり、しかもフィルムである撮像素子はまだ進化の途中、ということでボディーの決定打はまだまだでないでしょう。
ボディーの機能とはAE AF AW コマ速 視野率 外観 インターフェース等であり、1DやK-7は完成形といっても良いと思います。
しかしながらフィルム部分込みになると、高感度ノイズ処理や、近年の動画対応、フィルター処理等はまだまだ進歩するでしょうし、シャープネス処理やコントラスト処理等の好みで別れる部分は終わりのない道程となるでしょう。さらにレンズのあらをデジタル補正という道もあり (これはレンズの軽量小型化につながるかも)、DSLRの進歩は当面続くと思われ、楽しみです。
逆に言えば、買い時の判断がなかなか難しく、とはいってもいずれも水準以上であることは間違いないので、ある程度の不満点を認識した上で買うしかないのだと思います。
flipper@管理人
ふさん
コメントありがとうございます。
確かに、デジカメは進化の途上にあるために銀塩のときのような銘機が登場しないということはあるかもしれませんね。センサーや画層処理エンジンはまだまだ進化しそうですし。
銀塩のときのように落ち着いた状況にないのが、逆に今のデジカメの楽しみでもありますね。私も、金銭的には厳しいですが、デジタル一眼がどんどん進化していくのはとても楽しみです。買い時は本当に難しいですが、それも楽しみのうちですね(笑)。